モーツァルト：ドン・ジョヴァンニ　クレンペラー＝NPO； ギャウロフ(Bs) 他 （CMS763841・3CD）

曲目・演奏者

●モーツァルト：
「ドン ジョヴァンニ」K.527 全曲

■ニコライ・ギャウロフ(Bs：ジョヴァンニ)　ヴァルター・ベリー(Bs：レポレッロ)　クレア・ワトソン(S：アンナ)　ニコライ・ゲッダ(T：オッターヴィオ)　クリスタ・ルートヴィヒ(MS：エルヴィーラ)　ミレッラ・フレーニ(S：ツェルリーナ)　パオロ・モンタルソロ(Bs：マゼット)　フランツ・クラス(Bs：騎士長)
　オットー・クレンペラー指揮 ニュー フィルハーモニアo　同cho　ヘンリー・スミス(cemb)

ディスク・データ

CD// 海外盤 {ADD} EMI＊CMS 7 63841 2 (3枚組)
　発売：86年／録音：1966年／収録時間：68+73+40分
△伊語詞・英訳掲載　△ディスク＝Made in Germany / SONOPRESS刻印

コンディション

◇ディスク：1)A-〜B+/ 小スリキズ少しあり(強め＊動作確認済)，2)A-/ 小スリキズ少しあり(強め＊動作確認済)，3)A-/ 外縁にスリキズ少しあり(強め)
◇ブックレット：B/ 波打ちあり(強め) / 白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース：B+　◇バック・インレイ白地部分に軽い変色あり

録音データ・その他

☆1966. 6, 7 ロンドン・アビー ロード第1スタジオにおける録音。(P) ピーター・アンドリー，スヴィ・ラジ・グラップ、(E) ロバート・グーチ。
−クレンペラー晩年のモーツァルト4大オペラ録音の中で「魔笛」とともに昔からよく聞かれたもの。オペラ ジョコーソの枠をはみ出したこの破格のオペラを、クレンペラーはサービス精神のかけらのない、ヒリヒリするような苛烈な音を用いて表現。そして貴族社会をはみ出した破格のキャラクター ドン ジョヴァンニを、古典時代のオペラをはみ出しすようなギャウロフが絶倫 (本来の意味での)・豪快な歌で表現しています。その他ではルートヴィヒが素晴らしい。若く瑞々しい声でありながら暗さがあり、エルヴィーラのストーカー的な性格と悲劇性を表現しています。ベリーの大袈裟な表現を含む喜劇的な歌は今では好悪を分けるかもしれませんが、レチタティーヴォでのギャウロフとの生き生きとしたやり取りを含めてやはり見事。イタリア語に訛りがあるのも子分に合っています。−余談ながら、ベリーとルートヴィヒは当時夫婦でしたが1970年に離婚しており、逆にギャウロフとフレーニは当時は別々の家庭があったものの 1980年に再婚しています。