シュルホフ:組曲,3つの小品,二重協奏曲 他 ヒルガース=トリトヌス・ヴィマレス 他 (外MDG)
曲目・演奏者
●シュルホフ:
[1] 室内オーケストラのための組曲 WV58 (1921)
〔1. プロローグ,2. ラグタイム,3. ヴァルス ボストン,4. タンゴ,5. シミー,6. ステップ,7. ジャズ〕
[2] 4つの歌曲 WV19, Op.2 (ハンス・シュタイガーの 「羊飼い」 による)
[3] 弦楽オーケストラのための3つの小品 WV5, Op.6
〔1. グリーグ風のエレジー,2. 古い様式のメヌエット,3. ピパ踊り〕
[4] フルートとピアノのための二重協奏曲 WV89 (1927)
■ヴァルター・ヒルガース指揮 トリトヌス ヴィマレス (器楽ens) [2]木村能里子(S) [4]ヴァリー・ハーゼ(fl) ハイディ・ソフィア・ハーゼ(p)
ディスク・データ
CD//海外盤 {DDD} MDG*631 1015-2
発売:00年/録音:[2-4]1997, [1]2000年/収録時間:58分
△[2]独語詞掲載 △ディスク=MADE IN GERMANY
コンディション
◇ディスク:A-〜B+/ 小スリキズ少しあり(強め含む*動作確認済)
◇ブックレット:B+〜B/ シワ部分的にあり(小さめ・強め含む) ツメ咬み痕少しあリ 白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース:A- ◇バック・インレイ白地部分に変色あり(軽め)
録音データ・その他
☆[1]2000. 5,[2-5]1997. 11 以上ヴァイマルにおける録音。(P) ヴェルナー・ダブリングハウス、(E) ライムンド・グリム。
−エルヴィン・シュルホフはチェコの作曲家 (1894-1942)。ピアニスト、指揮者としても名声を獲得。ジャズを取り入れるなど、あらゆる実験的な試みをおこない、第一次大戦後のダダイズム運動の旗手としても活躍しましたが、ナチス・ドイツによって「退廃音楽」という烙印を押され、演奏活動の禁止や作品の出版も認められなくなるなど迫害を受け、1942年 強制収容所で命を落としました。その存在は長く忘れられていましたが、1990年代 ギドン・クレーメルらが演奏会でシュルホフの作品を取り上げたことがきっかけとなり、未出版であった作品の出版や録音が増えるなど 徐々に再評価が進んでいます。−前衛的な試みをおこなったシュルホフですが、シェーンベルクが推し進めた十二音技法をには共感できず、「リズムを欠いた騒々しいだけの音楽」と評したとのこと。芸術音楽と大衆音楽の溝を埋めたいと考えていたらしく、このアルバムに聞く作品はそれがよくわかる 充分に親しみやすい音楽です。特に[1]は大衆音楽を題材にした作品。プロローグがなぜか語りであるのには面喰いますが、その後は退廃的ながら小粋な 面白い音楽が続きます。「シミー」は1920年代に流行したジャズ・ダンスとのこと。
−トリトヌス ヴィマレスはヴァイマール・リスト音楽院の室内楽教授ヒルガースによって設立された室内アンサンブル。メンバーはヴァイマール国立管員からなり、20世紀初頭の作曲家を得意としているとのこと。「トリトヌス」とは「悪魔の音階」と呼ばれる「増4度 (減5度)」のこととのこと。「ヴィマレス」はおそらく「ヴァイマールの」のラテン語読み (風?) なのでしょう。
−[2]で美しいハイ・ソプラノを聞かせる木村能里子女史は大阪生まれ。ドレスデン国立歌劇場オペラスタジオのオーディションに合格したことをきっかけとしてドイツを拠点に活躍したとのことです。詳しくは彼女の公式サイトをご覧ください。−各曲での器楽アンサンブルの編成が掲載されています。
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