チャイコフスキー,メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ロザンド(vn) (PVT7157)
曲目・演奏者
●[1] チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 Op.35
[2] メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 Op.64
■アーロン・ロザンド(vn) ルイ・ドゥ フロマン指揮 ルクセンブルク放送o
ディスク・データ
CD// 海外盤 {ADD} VOX (TURNABOUT)*PVT 7157
発売:87年/録音:記載なし/収録時間:58分
△ディスク=Made in USA △プラケース=ハード・タイプ
コンディション
◇ディスク:B+/ スリキズ部分的にあり(強め含む / 小さめ*動作確認済)
◇ブックレット:B/ シワ部分的にあり(強め / 強いシワ含む) / 裏表紙にスレ線少しあり / 白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース:B ◇バック・インレイ白地部分に変色あり(軽め)
録音データ・その他
☆録音データ掲載なし。DISCOGSのサイトによりますと、ロザンドはVOXレーベルに1960年以前から70年代まで録音をおこなったようです。当2曲はオリジナル・カップリングで、1975年初出のよう。1974年頃の録音ではないでしょうか。
−ローザンドはアメリカ・インディアナ州生まれ (1927- 2019)。歌手だった父はポーランド出身、ピアニストだった母はロシア出身の ともに移民だったとのこと。幼少から両親によって音楽教育を施され、10歳の時にフレデリック・ストック指揮 シカゴ響とメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏して注目を浴びたとのことです。13歳でシカゴ音楽大学に学び、その後 カーティス音楽院に転学してエフレム・ジンバリストに師事。1948年 NYでデビューしたものの、第二次大戦直後のアメリカはヨーロッパから流入したトップレベルの音楽家が席巻中していてキャリアを築くのが難ししかったとのこと。彼の才能に目をとめたナタン・ミルシテインの勧めでヨーロッパへ行き、ヘンリク・シェリングの援助も受けたとのことです。1958年にはNY・カーネギー ホール・デビュー。その後 アメリカを拠点として活動するようになったのでしょう。VOXへの録音が始まったのもこの頃からのようです。−演奏活動のかたわら 1981年からは母校のカーティス音楽院などで教鞭をとるようになり、多くのヴァイオリニストを育てました。吉田恭子女史も彼に学んだとのことです。−使用ヴァイオリンは1950年代から2009年年の引退まで、1741年製のグァルネリ・デル・ジェス「エクス・コハンスキ」とのことです。
−[1]ではコクある音、レガート奏法による歌心が印象的。派手な演奏ではなく小味であるものの なかなか魅力的な演奏だと感じました。終楽章の第2主題が再現する箇所ではちょっとした遊びを聞かせるのも楽しい。−[2]では[1]とは異なり、第1楽章の主題を派手に明るく歌うことに面喰います。その後もあまり情感的にならず、堂々としてスイスイ、手の内に入っているのが伺えます。10歳の時にシカゴ響をバックに弾いたといいますから 子供の時から散々弾いていて自家薬籠中、他ごとを考えながらえも勝手に手が動くという感じなのかもしれません。終楽章も快速で超絶技巧をアピールします。−2曲の演奏スタイルは異なりますが、それがまた面白いアルバムです。
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