ビゼー:カルメン プレートル=OTNOP; カラス(S) ゲッダ(T) 他 (CE22-5949・2CD)
曲目・演奏者
●ビゼー:
「カルメン」全曲 (ギロー編 グランド・オペラ版)
■マリア・カラス(S:カルメン) ニコライ・ゲッダ(T:ホセ) アンドレア・ギヨー(S:ミカエラ) ロベール・マサール(Br:エスカミーリョ) ナディーヌ・ソトロー(S:フラスキータ) ジャーヌ・ベルビエ(MS:メルセデス) 他
ジョルジュ・プレートル指揮 フランス国立歌劇場o ルネ・デュクロcho 他
ディスク・データ
CD// 国内盤 {ADD} To−エンジェル*CE22-5949〜50 (2枚組)
発売:89年/定価:4128円/録音:1964年/収録時間:69+77分
△紙ケース・タイプ(クラムシェル型 / 厚さ1.6センチ) / 不織布ディスクケース
△歌詞対訳掲載 △ライナーノート:宮澤縦一, 福原信夫, 河合秀朋 △四ツ折の譜例付き
コンディション
◇ディスク:2枚)B-/ 全体的に研磨痕あり*大部分の動作確認済
◇ブックレット:A-〜B+/ 表紙両面にシワ少しあり / 内部白地部分に軽い変色あり
◇紙ケース:B+/ 線キズ部分的にあり / 裏表紙にスレ線少しあり
◇オビ:B+/ シワ少しあり / 背表紙下辺に色あせあり(軽め)
録音データ・その他
☆1964. 7 パリ・サル ワグラムにおける録音。(P) ミシェル・グロッツ、(E) ポール・ヴァヴァスュ−ル。
−歌と歌の間を本来のセリフではなくレチタチーヴォに改変し、グランド・オペラとして上演可能にしたギロー版による演奏。従来はこの版での演奏が一般的でしたが 1970年頃アルコーア版が出現して 徐々にセリフでつなぐ本来の形が普通になっていきました。−そうした感覚の中で久しぶりにグランド・オペラ版を聞いてみると、逆に新鮮に感じるのは私だけでしょうか。ビゼーの友人であったギローは世界の歌劇場で上演できるようにし、このユニークなオペラを有名にした功労者であって、決して非難されるものではないことを改めて感じさせられました。
−カラスは実際の舞台ではカルメンを歌ったことがなかったわけですが、それとは信じられないほど、こなれた 多彩な表現力に驚かされます。これほどこの役の妖婦・毒婦っぷりを表し、また悲劇の歌への変化を巧みに表した歌手は他にいないことでしょう。活動最後期の録音ながら声の調子も最高です。舞台で歌っていなかったこと、フランスものであることなどからか、ヴィオレッタ、トスカ、ノルマほど讃えられることはないようですが、私はそれらとともにカラスの代表的録音と信じて疑いません。−またゲッタも彼のベストフォームのひとつでしょう。そしてほとんど語られないことですが、ギオー、マッサールという世界的に活躍したわけではないフランスの魅力的な歌手の参加が嬉しいところ。特にマッサールのいかにもフランス風のディクションと発声の粋なバリトン、たまりません。−指揮は若き日のプレートの。キビキビとしたリズム感と若きパッションで、ドラマティックな音楽を創造。カルタの歌での煽りにはビックリさせられます。
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