トマ:ハムレット ボニング=OWNO; ミルンズ(Br) サザーランド(S) 他 (LONDON・3CD)
曲目・演奏者
●トマ:
「ハムレット (アムレ)」全曲
■シェリル・ミルンズ(Br:アムレ) ジョーン・サザーランド(S:オフェリ) ジェイムズ・モリス(Bs:王クロード) バーバラ・コンラード(MS:王妃ジェルトリュード) エスタ・ヴィンベルイ(T:ラエルト) キース・ルイス(T:マルセル) フィリップ・ゲリング(Bs:オラシオ) ジョン・トムリンソン(Bs:前王の亡霊) 他
リチャード・ボニング指揮 ウェールズ国立歌劇場o 同cho
ディスク・データ
CD// 海外盤 {DDD} LONDON*433 857-2 (3枚組)
発売:92年/録音:1983年/収録時間:45+75+51分
△グランド オペラ・シリーズ △仏語詞・英訳掲載 △ディスク中心部の刻印=MADE IN USA
コンディション
◇ディスク:1)A-〜B+/ スリキズ少しあり(強め含む) // レーベル面にスリキズ少しあり,2)B+/ スリキズ一部にあり(強め含む),3)A
◇ブックレット:A-〜B+/ 裏表紙背側に小キズ2点あり / 内部白地部分に軽い変色あり, 表紙の裏面に色あせあり(三方端強めの変色) / ホッチキスにサビあり
◇プラケース:B+
録音データ・その他
☆1983. 4 ロンドン・キングズウェイ ホールにおける録音。(P) J. マリンソン,M. ハース、(E) S. グッドール,J. ダンカーリー。
−「ハムレット (仏語でアムレ / アムレットとも)」は1868年 パリ・オペラ座にて初演された5幕のグランド・オペラ。もちろんシェイクスピアの悲劇「ハムレット」を題材にしていたものです。5幕仕立て、歴史的な劇的な題材、大合唱やバレエなどのスペクタクル要素など、形式としてはマイアベーアの「ユグノー教徒」(1836年) を代表とする「グランド・オペラ」の形式をとった 後期の作品です。オフィーリアの狂乱の場「遊びの仲間に入れて下さい」は有名であるものの、トマのオペラと言えば「ミニヨン」がより知られていますが、「ハムレット」のほうが劇的。王家を題材とした史劇がグランド・オペラの華やかさに合っているのと同時に、低音ブラスを用いて権力闘争や愛憎劇の暗い雰囲気、あるいは森や城、夜の闇の恐ろしさをよく表現していています。例えば立派な前奏曲が置かれた第1幕第2場、ハムレットの亡き父王が亡霊となってハムレットに復讐を誓わせる場面。あるいは第2幕第2場、父王殺しを暗示するパントマイムで現王クロードに訴える場面も秀逸です。このパントマイムの場面ではサキソフォーンが歌を歌うような活躍するのがユニーク。さらにその後の第3幕冒頭「生きるべきか 死ぬべきか」悩むハムレットの歌など、聞きどころ満載です。
−ボニングの指揮はスケール大きく ダイナミックで素晴らしい。彼はフランス・オペラが合っているのではないでしょうか。パワフルで厳めしいミルンズのハムレット、青白く白痴的なサザーランドのオフェリ (狂乱の歌が似合っているものの) は好悪を分けそうですが、このオペラの (おそらく) 初の全曲録音として充分立派な演奏です。なおこの後 1993年、デ アルメイダ指揮、ハンプソン(Br) アンダーソン(S) (EMI) が録音されました。
※なおブックレットは裁断がうまくいかず、横にずれ気味です。歌詞対訳 (仏語詞) の文字が少し切れているページが1ページありますが、不都合があるほどではありません。他方 フロント・インレイの右上角のロゴの LONDON の文字もずれているようですが、背表紙の文字の位置には問題がないということは、もとのデザインがおかしかったということでしょうか。
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