ロベール・カサドシュ作品集　R, G&J. カサドシュ(p) フランチェスカッティ(vn) 他 （外SONY）

曲目・演奏者

●ロベール・カサドシュ：
[1] トッカータ Op.40　(1946)
[2] 3つの地中海の舞曲 Op.36 (2p)〔1. サルナーナ，2. サラバンデ，3. タレンテッロ〕 (1943)
[3] ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.34　(1958)
[4] ピアノと管楽器のための六重奏曲 Op.58　(1958)
[5] 3台のピアノと弦楽のための協奏曲 Op.65　(1964)

■[1,5]ジャン・カサドシュ(p)　[2-5]ロベール・カサドシュ(p)　[2,5]ギャビー・カサドシュ(p)
[3]ジーノ・フランチェスカッティ(vn)
[4]アンドレ・サニエ(fl)　リュシアン・ドゥブレ(ob)　マルセル・ジャン(cl)　ジェラール・タントー(fg)　※hrn奏者記載なし
[5]ピエール・デルヴォー指揮 コンセール コロンヌo

ディスク・データ

CD// 海外盤 {MONO, STE/ ADD} 仏SONY＊5054852
　発売：02年／録音：[3]1949, [2]50, [1]54, [4]60, [5]66年／収録時間：66分
△ア レジェンド オヴ ザ ピアノ / カサドシュ・シリーズ　△ブックレット乱丁あり?
△ディスク＝MADE IN AUSTRIA

コンディション

◇ディスク：B+/ 小スリキズ部分的にあり(強め含む＊動作確認済)
◇ブックレット：A-〜B+/ ツメ咬み痕少しあり 内部白地部分に変色あり 裏表紙に薄汚れあり(点在)・ジャケ面にも少しあり
◇プラケース：B+

録音データ・その他

☆[1]1954. 12，[2]1950. 1，[3]1949. 12，[4]1960，[5]1966 録音。
−フランスの偉大なピアニスト ロベール・カサドシュ (1899- 1972) は作曲家として多くの作品を残しており、交響曲7曲を含むというのですから驚きです。若き日から晩年まで、つまりピアニストとして成功してからも作曲をおこなっており、作曲家としての成功も強く願っていたのかもしれません。作風はいかにもフランスの作曲家らしく、リズム際立ち、軽妙。ウィットと軽めのメランコリー。まさしくフランス六人組の後継者を感じさせるもので、フランス近代音楽好きには大いに楽しめることでしょう。[3,4]はともに4楽章。いずれも4〜5分でコンパクト。[4]はその編成からプーランクやフランセ (フランセはカサドシュより年下ながら) の音楽の影響を想像してしまいますが、ほとんど似ていません。両端楽章は難解ではないながらかなり複雑で、カサドシュ独自の世界を表した意欲作と言えるかもしれません。ところで[4]のホルン奏者が記載されていませんが、ロジェ・ゲランでしょうか。
−5〜6分の急-緩-急の3楽章からなる[6]はニュー ヨーク フィルの依頼を受けて書かれ、翌1965年夏「仏米音楽祭」で初演された作品とのこと。第1楽章: 行進曲風のアレグロは第1楽章はオネゲルを思わせます。夜の音楽という感じのシチリア風アンダンテ、複雑なリズムとバーバラスな感じもするスペイン風のプレストと続きますが、なかなかの魅力作です。
−ブックレットは不自然な空白ページ (最後の前) があるので 乱丁かもしれません。あらかじめご了承ください。