ニールセン：フルート協奏曲，木管五重奏曲 他　ゴールウェイ(fl) 他 （RD86359）

曲目・演奏者

●ニールセン：
[1] フルート協奏曲
[2] 木管五重奏曲 Op.43
[3]「母」(劇音楽) Op.41 より 3曲〔1. 霧が晴れていく，2. 子供たちは遊んでいる，3. 信仰と希望が戯れて〕
[4] 2つの幻想的小品 Op.2〔1. ロマンツェ，2. ユモレスク〕

■ジェイムズ・ゴールウェイ(fl, [1]指揮)　[1]デンマーク室内so　[2]ビョルン・カール・ニールセン(ob)　ニールス・トムセン(cl)　イェンス・トフテ- ハンセン(fg)　ビョルン・フォスダル(hrn)　[3]-1)シオネッド・ウィリアムズ(hp)　[3]-3)ブライアン・ホーキンズ(va)　[4]フィリップ・モル(p)

ディスク・データ

CD// 海外盤 {DDD} RCA (RED SEAL)＊RD86359
　発売：87年／録音：[1,2]1985, [3,4]86年／収録時間：58分
△ディスク＝Made in Germany　△プラケース＝ハード・タイプ

コンディション

◇ディスク：A-〜B+/ 小スリキズ少しあり(強め含む＊動作確認済)
◇ブックレット：A-/ 軽い小シワ少しあり 白地部分に軽い変色あり
◇プラケース：B+　◇バック・インレイ白地部分に軽い変色あり

録音データ・その他

☆[1]1985. 3 デンマーク国営放送コンサート ホール，[2]1985. 3 ヴァンゲセー教会 (以上コペンハーゲン)，[3]1986. 2 ロンドン・CBSスタジオ，[4]1986. 12 ハリウッド・ウィルシャー ユナイテッド教会における録音。(P) [1]ラルフ・メイス、(E) ラルス・クリステンセン，マイク・ロス，ロン・シュトライヒャー。
−ニールセンはコペンハーゲン管楽五重奏団と親しく、彼らのために[2]を作曲して成功。その後メンバー全員のために協奏曲を作曲する計画をし、最初に完成したのが[1]です。[1]は2楽章制ながら、第2楽章はアレグレット (途中にアダージョ マ ノン トロッポを挟む) と、テンポ ディ マルチャ (行進曲風に) の2つの部分からなります。トロンボーンの活躍が面白い。−ゴールウェイは涼しげな美音ともに軽々とした超絶技巧。北欧の空気とともにちょっと浮世離れしたような印象があるのが面白い。−余談ながらフィギュアスケート選手の村主章枝が演技の曲として [1]と[2]の第1曲を使用していたとのこと。ネットで検索してみますと確かに2000年の演技で使用していました。−[2]は明るく軽妙な曲。I: アレグロ ベン モデラート, II: メヌエット, III: 前奏曲と主題と変奏 からなります。終楽章の前奏曲でオーボエ奏者はコールアングレに持ち替え、重々しいアダージョ主題を奏でますが、主題に入るとまた明るい曲調に。自作の歌曲集「賛歌と聖歌集」の中の「わがイエズスよ わが心をそなたへの愛に向けさせたまえ」の旋律を用いた11の変奏です。−なおコペンハーゲン管楽五重奏団のメンバー全員に協奏曲を書くという計画は体調悪化などによって成し遂げられず、[1]の他はクラリネット協奏曲を完成させるにとどまりました。−[4]の原曲はオーボエのための作品。