Vウィリアムズ：海の交響曲，交響曲第6番 他　Aデイヴィス＝BBCso 他 （外TELDEC・2CD）

曲目・演奏者

●ヴォーン・ウィリアムズ：
[1] 海の交響曲 (交響曲第1番)　§
[2] 交響曲第6番ホ短調
[3] タリスの主題による幻想曲
[4]「揚げひばり」

■アンドルー・デイヴィス指揮 BBCso　[1] 同cho　アマンダ・ルークロフト(S)　トーマス・ハンプソン(Br)　[4]タスミン・リトル(vn)

ディスク・データ

CD// 海外盤 {DDD} TELDEC＊8573-84070-2 (2枚組)
　発売：00年／録音：[2-4]1990, [1]94年／収録時間：65+62分
△ウルティマ・シリーズ　△スリムケース・タイプ　△[1]歌詞掲載なし
△ディスク＝Made in Germany by Warner Music

コンディション

◇ディスク：1)A-〜B+/ 小スリキズ部分的にあり，2)B〜B-/ スリキズ部分的にあり(横方向含む / 強め含む・小さめ＊動作確認済)
◇ブックレット：A-〜B+/ 小キズ少しあり(強め) / ツメ咬み痕少しあり
◇プラケース：B

録音データ・その他

☆[1]1994. 2 ブラックヒース コンサート ホール，[2-4]1990. 10 セイオン・オーガスティン教会 (以上ロンドン) における録音。
−同コンビが1990〜96年で完成させた ヴォーン・ウィリアムズ 交響曲全曲録音 (9曲) (+管弦楽曲数曲) からの2枚分を組み合わせたもの。
[1]は1903〜10年作曲。アメリカの詩人ウォルト・ホイットマンの詩集「草の葉」をテクストとした大規模で壮大な交響曲。｢全ての海 全ての船の歌｣，｢夜 渚にひとりいて｣，｢波｣，｢探求する人々」というタイトルがつけられた4楽章からなります。古典的な交響曲の形式をとっているものの声楽の比重が大きく、加えて作曲者は各楽章を単独で演奏してもよいとしており、オラトリオに近い作品です。−[2]は1944〜47年作曲。第二次大戦を反映しているかのように激しさや不穏さ、不気味さ、皮肉な気分が全曲に漂います。特に激しい第1楽章冒頭は、1940〜41年にかけておこなわれたナチス・ドイツによるロンドン大空襲 (“ブリッツ” と呼ばれる) を思い起こさずにはいられません。その後現れる皮肉的な軽さも印象的です。終楽章は終始 静か。とはいえ平和が訪れたという明るさや慰めを感じるものではなく、あくまで不気味な雰囲気です。