フチーク管弦楽曲集 (剣士の入場 他)　ノイマン＝チェコpo （TELDEC）

曲目・演奏者

●フチーク：
[1] フローレンス行進曲 Op.214
[2]「マリナレーラ」序曲 Op.215
[3]「ドナウの歌」(ワルツ) Op.233
[4]「剣士の入場」行進曲 Op.68
[5]「年老いた熊」Op.210
[6]「冬の嵐」(ワルツ) Op.184
[7]「ヘルツェゴヴィナ」行進曲 Op.235

■ヴァーツラフ・ノイマン指揮 チェコpo

ディスク・データ

CD// 海外盤 {ADD} TELDEC＊8.42337 ZK
　発売：84年／録音：1973年頃／収録時間：48分
△ディスク中心部の刻印＝MANUFACTURED BY SANYO JAPAN
△プラケース＝ハード・タイプ (天面・低面にギザギザなし)

コンディション

◇ディスク：A-〜B+/ 小スリキズ少しあり(横方向＊動作確認済) / 外縁に小スリキズ少しあり(強め含む)
◇ブックレット：B+〜B/ 小口側端にキズあり(強い / ホッチキスの芯のような痕) / 小シワ・小キズ少しあり / 白地部分に軽い変色あり
◇プラケース：B+　◇バック・インレイ白地部分に軽い変色あり

録音データ・その他

☆1973年頃の録音。−チェコの作曲家フチーク (1872- 1916) はドヴォルザークに作曲を学び、オーストリア-ハンガリー連隊の軍楽隊長をつとめる一方、チェコ管楽トリオのメンバーでもありました。多くのワルツや行進曲を作曲し、中でも[4]「剣士の入場」はサーカスなどで使われ、特に有名です。また[1]もよく知られるメロディ。−[2]もめっぽう明るく楽しい。いくつかの音楽の数珠つなぎのような曲ですが、曲調の大きな曲調で楽しませてくれます。[6]ではメインのワルツが悲劇的な曲想であることで異彩を放っています。−[5]はファゴットのソロ付き。熊が闊達に話をしているような雰囲気が面白い。しかも最後はファゴットの速いパッセージ。老熊とは思えない流ちょうさです。
−チェコ名物「謝肉祭コンサート」で多く取り上げていたこともあってのことでしょう、ノイマンはこの同郷の作曲家に愛着を感じていたようで、1983年 ORFEOにもフチーク作品集を録音しており、そこでも[2-4,6]を取り上げています。娯楽的ながら質実剛健な雰囲気もあるこれら作品を、格調高く、かつ精彩に富む演奏で楽しませてくれます。