▽ボーイト：メフィストーフェレ　ムーティ＝スカラ； レイミー(Bs) 他 /L （RCA・2CD）

曲目・演奏者

●ボーイト：
「メフィストーフェレ」全曲

■サミュエル・レイミー(Bs：メフィストーフェレ)　ヴィンチェンツォ・ラ スコーラ(T：ファウスト)　ミシェル・クライダー(S：マルゲリータ, エレナ)　エレオノーラ・ヤンコヴィツ(MS：マルタ, パンタリス)　エルネスト・ガヴァッツィ(T：ワグネル, ネレオ)
　リッカルド・ムーティ指揮 ミラノ・スカラ座o　同cho

ディスク・データ

CD// 海外盤 {DDD} RCA＊09026 68284 2 (2枚組)
　発売：96年／録音：1995年LIVE／収録時間：65+76分
△紙箱付き(▽厚さ3.2センチ)　△大判ブックレット付き(139ページ)　△伊語詞・英独仏訳掲載
△ディスク＝Made in the EC

コンディション

◇ディスク：1)A-〜B+/ 小スリキズ少しあり / 内縁にスリキズあり，2)B+/ スリキズ部分的にあり(強め含む・横方向＊動作確認済)
◇ブックレット：A-/ 表紙両面にスレ線あり(おもては少し) / 内部白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース：B+　◇紙箱：B/ 小キズ・線キズ少しあり / 裏面端の一部にハゲあり / 裏面にスレあり

録音データ・その他

☆1995. 3. 3, 5, 8 ミラノ・スカラ座におけるライヴ録音。(P) ジェイ・デイヴィッド・サックス、(E) ミヒャエル・ゼーベリヒ。
−「メフィストーフェレ」はまだ20台半ばだった青年ボーイトの意欲作。自ら台本を書き、ワーグナーの影響のもと、ヴェルディに先駆けてオペラの伝統的な書法であったナンバー制を廃して作曲されました。5時間半もの長大なオリジナル版は、スカラ座のオペラ革新の期待を受けて1868年に初演。ところが一大スキャンダルを巻き起こし、ボーイトはすっかり意気消沈してしまいました。しかし1875年 簡略化とともに、イタリア・オペラの伝統的なスタイルを取り入れるなど、大々的に手を入れた改訂版を作成。ボローニャで初演されて好評を博したあと、1881年にはスカラ座で上演されて圧倒的な成功を収め、以後 高い評価を受けるようになりました。−このオペラはヴェルディをはじめとするイタリア人作曲家を公然と批判し、ワーグナーの音楽を賞揚していた時期の作品ですが、改訂版を聞く限り、ワーグナーの影響が色濃いわけではありません。ボーイトは1871年 ワーグナーの「ドラマこそが目的で音楽はその手段」という姿勢に反発し、その後 脚本家としてヴェルディと手を組むのですから面白いものです。
−改訂版が評価を受けたとはいえ、現在でも上演や録音が多いわけではなく、このムーティ指揮による上演も31年ぶりのスカラ座上演でした。録音としては、1958年 セラフィン指揮, シエーピ, デル モナコ, テバルディ (DECCA)、1980〜2年 デ ファブリティース指揮, ギャウロフ, パヴァロッティ, フレーニ (ともにDECCA) に続く注目盤でした。ただしEMIは1974年 ルーデル指揮, トリーグル, ドミンゴ, カバリエという布陣の録音を作っていました。国内盤では発売されなかったのではないでしょうか。

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