▽ロッシーニ：ランスへの旅　アバド＝COE； リッチャレッリ(S) 他 /L （DG・2CD）

●ロッシーニ：
「ランスへの旅」全曲

■チェチーリア・ガスティア(S：コリンナ)　ルチア・ヴァレンティーニ-テッラーニ(MS：メリベーア)　レッラ・クベッリ(S：フォルヴィル)　カーティア・リッチャレッリ(S：コルテーゼ)　エドアルド・ヒメネス(T：ベルフィオール)　フランシスコ・アライサ(T：リーベンスコフ)　サミュエル・レイミー(Bs：シドニー)　ルッジェーロ・ライモンディ(Bs：プロフォンド)　エンツォ・ダーラ(Bs：トロムボノク)　レオ・ヌッチ(Br：アルバーロ) 他
　クラウディオ・アッバード指揮 ヨーロッパ室内o　プラハ・フィルハーモニーcho

ディスク・データ

CD/ 海外盤 {DDD} DG＊415 498-2 (2枚組)
　発売：85年／録音：1984年LIVE／収録時間：67+68分
△紙箱付き(厚さ3.6センチ)　△大判ブックレット付き(232ページ)
△伊語詞・独英仏訳掲載　△ディスク中心部の刻印＝MADE IN GERMANY

コンディション

◇ディスク：1)B+/ 小スリキズ部分的にあり(強め含む＊動作確認済) / 内縁にスリキズあり，2)B+〜B/ スリキズ部分的にあり(横方向, 強め含む＊動作確認済) / 内縁にスリキズあり(強め含む) // レーベル面：1)中心部にスリキズあり / 白っぽい薄汚れあり，2)スリキズ少しあり
◇ブックレット：B+/ 表紙両面にシワ少しあり, スレ・薄汚れあり / 白地部分に軽い変色あり
◇プラケース：B+　◇バック・インレイ白地部分に軽い変色あり
◇紙箱：B〜B-/ 線キズあり / 白地部分に変色あり(軽め), 薄汚れあり/ 角部分に傷みあり

録音データ・その他

☆1984. 8. 16〜26 ペーザロ・ロッシーニ音楽祭ペドロッティ・ホールにおけるライヴ録音。(P, D) ライナー・ブロック、(E) カール- アウグスト・ネーグラー。
−シャルル10世の戴冠式のために作曲し、1825年パリで初演された当オペラの初録音で、実に初演以来約150年ぶりの蘇演でした。初演は大好評であったにもかかわらず 長く忘れられた背景には、戴冠式という機会限定の作品であったこと、音楽の一部は「オリー伯爵」に転用され、いつしか楽譜が散逸したことが考えられます。−内容は戴冠式見物に来た ひと癖もふた癖もあるヨーロッパ各国の貴族たちが黄金の百合ホテルで繰り広げるたわいのない1幕のドタバタコメディ。フィナーレはお国自慢の喉自慢大会です。しかしロッシーニの音楽技術の粋を集めたものともいうべき その音楽の面白さ！ オペラ評論家の高崎保男氏が この録音の発売時、その贅を尽くしたヴァラエティさを「満漢全席」とたとえられたことを懐かしく思い出します。中でも ほとんど無伴奏の悲しみで始まり 沸き立つような愉悦に変化する14声のコンチェルタートの面白さはこのオペラの白眉であるばかりか、ロッシーニの書いた曲の中でも最高の部類に属するものでしょう。
−当録音は ロッシーニにこんな面白いオペラが埋もれていたのか！と当時のオペラ・ファンに大きな衝撃を与えた まがうことなき歴史的録音。アッバードの引き締まった 力強い指揮に加え、歌手たちもヴェテランに新進を交えた 最高水準のロッシーニ歌手が集まっていると言っていいでしょう。蘇演の舞台の緊張感が生々しく伝わってくる素晴らしいドキュメントです。−アッバードは1992年 ベルリン・フィルの定期でコンサート上演、同じくライヴで再録音しています。

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