ディスクの状態の評価について

ディスクの状態の評価の見方

商品データのディスクについての部分の説明をいたします(「商品データの見方について (14)」のより詳細な説明です)。

(14) では、ディスクのデジタル情報の読み取り面(文字が書かれていない 鏡面のような方)の、スリキズ(小スリキズ・薄スリキズ・点キズ・強いスリキズ など)、あるいはクモリ等の程度を、A〜C(+,-つき)で表しております。
また必要に応じて補足説明をしております。

  • 「薄スリキズ」とは、盤面に光を当てながら よく見ると浮かび上がってくるような薄いスリキズです。
  • 「点キズ」とは、点状のキズです。
  • 「強いスリキズ」とは、はっきりとしたスリキズです。当店では 音に影響の出ないものは「キズ」と呼んでおりませんが、そう言ってもいいようなものを言います。
  • 「クモリ」とは、スプレーを吹き付けたような 薄い細かな点の集まりです。

それらは、わずかにあり、少しあり、あり、やや多し(やや目立つ)、多し(目立つ)の順で程度が大きくなります。
・ブックレットや他の部分の評価でも同様の表現を使っています。

「縦方向」とは ディスク中心部から外側の方向、「横方向」とはディスクの円周方向を表わします。横方向の強いスリキズは音飛びに影響を及ぼす可能性が高くなります。

音楽情報が刻まれていない内縁・外縁部分のスリキズ等は 目立つ場合のみ評価に反映させております。

レーベル面にスリキズなどの瑕疵がある場合は スラッシュの後に記載いたします。ただしプレスの過程でできた点状のキズなどは 目立つもののみ記載いたします。

蒸着ムラ、ホールにつきましては、当ページ下部に説明がございます。

評価の目安

A
良好。通常の光にかざすくらいでは新品と変わらないもの。
A-
ほぼ良好。点キズや小さな薄スリキズが少しある程度。
B
反復して使用した感じのいわば普通の状態。 +−で微妙な差をつけております。
C
劣る状態。強いスリキズがあったり、スリキズが多いものなど。 +−で微妙な差をつけております。

スリキズをあまり気にしすぎないで…

CDは読み取り面表面のスリキズ程度では再生に影響がないような仕組みになっている上、厚い保護層で守られていますので、スリキズに神経質になる必要は決してありません。

しかし 中古商品の状態はできるだけお客様に明らかにすべきであり、またスリキズに神経質なお客様にも安心してお買い物をしていただきたいという気持ちから、当店ではディスク等の状態をできるだけ明らかにするようにしております。

強めのスリキズや スリキズの多い部分があるものは 動作確認をおこなっております。再生に影響のあるものは商品として販売いたしておりません。

万が一の大きなスリキズなどの見落とし・評価ミスの場合は 返品をお受けいたしますが、薄スリキズなどの見落としはぜひともご容赦のほどを、よろしくお願いいたします。

再生不良について

とはいえ、音飛び(カチカチというデジタル音で音楽が途切れる)や雑音(紙を破るような音)などの再生不良は、実際存在します。

当店で購入いただきました商品が再生不良を起こす場合(他のCDでは問題なく再生できるのに、そのCDのみが再生不良を起こす場合)、返品をお受けいたします。

ただ 返品をお申しつけになる前に、ぜひ1度 プレーヤーのレーザーレンズを 専用クリーナーでクリーニングしてみてください。問題なく再生できるようになることも少なくないと思われます。 →返品について

なお当店では、未開封品を除く全商品の初期動作を確認(ディスクがちゃんと再生されるか、最初だけ聞いてみること)をおこなっております。

ホール、プレスムラについて

「ディスク」評価欄「/」あとに「ホール少しあり」などと表記してある場合があります。

ディスクを光にかざしてみると 光を通すごく小さな穴が現れることがあり、これを「ホール(ピンホール)」といいます。これは製造過程で起こる蒸着ムラの一種です。

古い製造のCDには、たくさんのホールによってまるでプラネタリウムのようになるものもありますが、近年製造されたCDにはほとんど見られなくなっておりますし、もちろんホールがあったとしても通常聞く分には問題がありません。

また「/」のあとに「プレスムラ目立つ」と表記してある場合があります。
これは ディスクの読み取り面に往々にしてある、薄いまだら模様が目立つということを示しています。

これも製造過程で起こる蒸着ムラの一種です。それが特に目立つ場合は記載いたしますが、通常聞く分にはなんら問題ありません。

研磨痕について

ディスクの読み取り面一面に、円を描くようなごく薄いスリキズが付いているものがあります。これは、キズや目立つスリキズのあるディスクを、一般の中古CDショップが機械で研磨したものです。音飛びするものを しないようにするという効果が期待できますが、ある有名中古店では特に音飛びするわけでもないディスクでも、目立つスリキズを消すために気軽に施しているようです。余計なスリキズを盤面いっぱいにつけているということにもなるわけですが、そういう意識はまったくないようで、断り書きもなく 通常のCDと同様に売られています。わたしはこれを好みませんので、当店では「研磨痕あり」と明記し、スリキズありと同等として販売いたしております。

ライトストップについて

ディスクの内外縁に、マジックで色(緑色)が塗ってある場合があります。これはもちろん最初からあるものではなく、前の持ち主によって施されたものです。

CDはレーザーの反射によって書き込まれている情報を読み取る仕組みですが、その際表面の乱反射によっていくらかの情報が失われるそうです。しかしCDの縁に緑色を塗ることによって、その乱反射を抑え音質をよりよくすることができる−と、オーディオ・マニアやクラシック・ファンの間で 一時評判になりました。
これをライトストップと呼びます。

これが施された商品の場合、お知らせいたします。

音質アップのためとはいえ 使用感を感じさせますので、価格を落として販売いたします。