ベルリオーズ：幻想交響曲，ラヴェル：スペイン狂詩曲　ワルター＝NBCso /L （ARBITER）

曲目・演奏者

●[1] ベルリオーズ：幻想交響曲 Op.14
[2] ラヴェル：スペイン狂詩曲

■ブルーノ・ワルター指揮 NBCso

ディスク・データ

CD// 海外盤 {MONO/ ADD} ARBITER＊133
　発売：02年／録音：[1]1939, [2]40年 ともにLIVE／収録時間：64分
△ディスク＝MADE IN THE USA

コンディション

◇ディスク：B/ スリキズ部分的にあり(強め含む・小さめ＊動作確認済)
◇ブックレット：A-〜B+/ ツメ咬み痕少しあり / 小シワ少しあり / 裏表紙に線キズ・小キズ少しあり
◇プラケース：B+

録音データ・その他

☆[1]1939. 4 .1，[2]1940. 2. 24 ともにNYにおけるライヴ録音。
−ワルターは意外にも[1]が好きだったらしく、晩年になっても自分の録音を愛聴していたとのこと。そのパリ音楽院管とのSP録音 (1939. 5. 19) のほかに、1954年 ニュー ヨーク・フィルのライヴが知られていますが (1948年 ニュー・フィルハーモニア管もあり?)、このNBC響とのものはこれが初出であったもの。パリ音楽院管とのSP録音のひと月半ほど前のものということになります。−年代を考えるとかなり鮮明な音であるのは嬉しいところですが、驚くべきはその演奏内容。速いテンポ、自在な緩急と強調、弾けるピッツィカート、直截なダイナミズム。オケをかなり強引にドライヴして、狂気の幻想世界を表現しています。第3楽章もなかなか演出的。終楽章の鐘はピアノの不協和音を加えて不気味さ演出。最晩年のステレオ録音のイメージとは正反対の、若さ溢れる血気盛ん、獅子奮迅の様子が楽しい。
−ゾウの絵のロゴがユニークなARBITERは復刻物を中心とするアメリカのレーベル。ホルショフスキの貴重なライヴで一気にその名を広めました。ARBITER (アービタ) は (運命などの) 決定者、(趣味などの) 権威者などを意味するようです。