モーツァルト:ピアノ・ソナタ K.279, 280, 457,2つの幻想曲 他 ラローチャ(p) (RCA)

メイン画像:モーツァルト:ピアノ・ソナタ K.279, 280, 457,2つの幻想曲 他 ラローチャ(p) (RCA)ジャケット写真

商品番号:09026-60453

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曲目・演奏者

●モーツァルト:
[1] ピアノ・ソナタ第1番ハ長調 K.279
[2] 幻想曲ニ短調 K.397
[3] ピアノ・ソナタ第2番ヘ長調 K.280
[4] ロンドニ短調 K.485
[5] 幻想曲ハ短調 K.475
[6] ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457

■アリシア・デ ラローチャ(p)

ディスク・データ

CD// 海外盤 {DDD} RCA (BMG)*09026-60453-2
 発売:92年/録音:1990年/収録時間:74分
△ディスク=Made in USA △プラケース=ハード・タイプ

コンディション

◇ディスク:A-〜B+/ スリキズ部分的にあり(小さめ / 強め含む*動作確認済)
◇ブックレット:B+/ シワ部分的にあり(強め含む) / ツメ咬み痕あり / 白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース:B+ ◇バック・インレイに縦方向の軽シワ2本あり

録音データ・その他

☆1990.8 NY BMGスタジオAにおける録音。(P) デイヴィッド・フロスト、(E) トム・ラザラス。
−ラローチャが1989〜91年で完成させたモーツァルト:ソナタ全集 (+幻想曲, ロンド各2曲) の第4集 (5集のうちの)。[2,4-6]は1970年代 DECCAに録音をおこなっており 再録音です ([5]は1986年にも録音しており3回目)。−ラローチャ67歳時、円熟の演奏。快刀乱麻、冴えたセンスでモーツァルトをさばくのではなく、おおらかで自然体。極端な表現を避け、虚心坦懐、モーツァルトの音楽に語らせています。決して「面白い」演奏ではありませんが、モーツァルトへの愛情、献身を感じるもの。若書きの[1]など聞いていて気を抜いてしまいがちですが、第2楽章をラローチャが丁寧に扱い 愛情をこめて演奏しているのを聞いて、気づかなかった美に目を覚まされました。半音階的に上昇する音型の面白さ (意味深さ) もさることながら、特に短い展開部の表情の変化の美しさに驚き。さすがモーツァルト、さすがラローチャです。となると[3]もじっくり聞いてしまう。第2楽章は開始の主題がピアノ協奏曲第23番の第2楽章を思わせることは知られていますが、その部分の作りの見事さ、第2主題の民謡風の哀愁のメロディの美しさ、そして第1主題による展開部、第2主題による再現部 (あるいはほかの見方もできるでしょう) の意匠の見事さに感心。このふたつの第2楽章はその後のソナタのいくつかの第2楽章よりも素晴らしいことに気づかされました。このアルバムの変わった選曲は、単に初期のソナタだけまとめると売れないということなのかもしれませんが、曲の並びもあって、初期作品にもモーツァルトの天才が込められていることを気づかせてくれるという効果がありそうです。

商品番号:09026-60453

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