ベートーヴェン:交響曲第9番 フルトヴェングラー=PO /54年ルツェルンL (KICC2290)
曲目・演奏者
●ベートーヴェン:
交響曲第9番 Op.125 (コラール)
■ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 フィルハーモニアo ルツェルン芸術週間cho エリーザベト・シュヴァルツコップ(S) エルザ・カヴェルティ(A) エルンスト・ヘフリガー(T) オットー・エーデルマン(Br)
ディスク・データ
CD// 国内盤 {MONO/ ADD} K−セブンシーズ*KICC 2290
発売:93年/定価:2500円/録音:1954年LIVE/収録時間:74分
△フルトヴェングラー入神ライブ・シリーズ △歌詞対訳掲載 △ライナーノート:小石忠男
△伊MY SOUND原盤
コンディション
◇ディスク:A-〜B+/ 小スリキズ少しあり(強め含む*動作確認済) / レーベル面にスリキズ少しあり
◇ブックレット:B/ シワ部分的にあり(強いシワ含む) / 白地部分に変色あり / 薄汚れ少しあり
◇ケース:B// 白色トレイに軽い変色あり ◇バック・インレイ白地部分に変色あり(軽め)
◇オビなし
録音データ・その他
☆1954. 8. 22 ルツェルンにおけるライヴ録音。
−13種ほどあるとされるフルトヴェングラーの「第9」録音の最後のもの。死の3か月ほど前の演奏です。ホルンはデニス・ブレインとのこと。演奏はフルトヴェングラー晩年の荘重スタイルで、憑かれた興奮はありません。むしろ枯れた味わい。何といっても第3楽章の遅いテンポでの優しく美しい演奏はこの楽章のひとつの理想の形を聞くようです。トランペットなどによる覚醒のファンファーレが力強いのも素晴らしい。−終楽章では行進曲風の熱狂が終わった後、トロンボーンとともに “Brüdel, überim Sternenzelt ” と荘重に歌われる部分、ソット ヴォーチェで、まるで中世の宗教歌のように歌われるのには驚きました。ベートーヴェンはそういうもの意図していたのではないかと初めて気づきました。また 四重唱に入る前の合唱 “Über Sternen muss…” の部分でテンポをたっぷり落とし、ソット ヴォーチェで歌われる部分も印象的です。合唱があまり整っておらず、イヤに張りきった感じであるのは常設の合唱ではないからなのでしょう。コーダは相変わらず超快速。バイロイトのように崩れることはなく 力強いのですが、終演後のパラパラとした拍手は興をそぎます。
−国内盤ではCETRA原盤でキングから発売されたことがあり (K35Y-41)、また海外盤ではTAHRAなどから発売されていました。もともと音はよくありませんが、当盤はフルトヴェングラー・マニアに音質がよいと評判のものです。
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