▽モーツァルト：コシ・ファン・トゥッテ　バレンボイム＝BP； クベッリ(S) 他 （ERATO・3CD）

曲目・演奏者

●モーツァルト：
｢コシ ファン トゥッテ｣ K.588 全曲

■レッラ・クベッリ(S：フィオルディリージ)　チェチーリア・バルトリ(MS：ドラベッラ)　クルト・シュトレイト(T：フェッランド)　フェルッチョ・フルラネット(Br：グリエルモ)　ジョーン・ロジャース(S：デスピーナ)　ジョン・トムリンソン(Bs：アルフォンソ)　リチャード・アムナー(cemb)
　ダニエル・バレンボイム指揮 ベルリンpo　RIAS室内cho

ディスク・データ

CD// 海外盤 {DDD} ERATO＊2292-45475-2 (3枚組)
　発売：90年／録音：1989年／収録時間：60+57+67分
△紙箱付き (▽厚さ3.5センチ)　△大判ブックレット付き (297ページ)　△伊語詞・仏英独訳掲載
△ディスク＝MADE IN GERMANY

コンディション

◇ディスク：1)A-〜B+/ 小スリキズ少しあり / 内縁に小スリキズ少しあり(強め含む)，2)A-/ 小スリキズ少しあり，3)B+〜B/ スリキズ部分的にあり(横方向含む・強め＊動作確認済)
◇ブックレット：B+/ 裏表紙部分的にシワあり(強め含む) / 表紙下辺にシワ少しあり / 内部白地部分に軽い変色あり
◇プラケース：B+　◇バック・インレイ白地部分に軽い変色あり
◇紙箱：A-/ ディスク取り出し口のみシュリンクビニールの封が切られている状態 / 角に傷み少しあり 裏表紙白地部分に変色あり(軽め)

録音データ・その他

☆1989. 11 ベルリン・イェス・キリスト教会における録音。(D) ヘルムート・ミューレ、(E) ジャン・シャトレ，セーレン・ペールス。
−バレンボイム&ベルリン・フィルによるモーツァルト・ダ ポンテ・オペラ3部作録音の第1作。翌年「フィガロ｣, 翌々年「ドン・ジョ」を録音しています。クベッリ、トムリンソンは3作とも参加。また バレンボイムは2002年 ベルリン国立歌劇場のライヴの映像作品を残しています。
−バレンボイム&BPは、ピリオド演奏の対極にあると思わせるような、重厚でたっぷりとした響きによる陰影の濃い表現。喜劇的側面は強調せず、やや暗めの奥行きある美しい響きで、細部までの見事な彫琢。意味深長的、ドラマ的で、フルトヴェングラーを尊敬しているというバレンボイムらしさを感じさせます。歌手たちも同様で、特に優れているクベッリとバルトリの姉妹も真摯に、ドラマ的に表現。昔の無邪気な笑い話ではなく、男たちの賭けをきっかけとして世間知らずのお嬢様に仕掛けられた壮大で悪趣味なドッキリの “悲劇” が浮かび上がってくるようです。