シェーンベルク：浄夜，バルトーク：弦チェレ 他　ストコフスキー＝so （CC33-3800）

曲目・演奏者

●[1] バーバー：弦楽のためのアダージョ
[2] シェーンベルク (ストコフスキー編)：｢浄められた夜」Op.4
[3] バルトーク：弦楽器, 打楽器とチェレスタのための音楽

■レオポルド・ストコフスキー指揮 彼のso

ディスク・データ

CD// 国内盤 {ADD} To−エンジェル＊CC33-3800
　発売：87年／定価：3300円／録音：1958, 59, 60年／収録時間：68分
△ライナーノート：福本健一　△プラケース＝ハード・タイプ

コンディション

◇ディスク：B+/ スリキズ部分的にあり(小さめ / 強め含む＊動作確認済)
◇ブックレット：B/ シワ部分的にあり / ツメ咬み痕あり(強め含む) / 白地部分に軽い変色あり, 薄汚れ部分的にあり
◇プラケース：A-〜B+　◇オビなし

録音データ・その他

☆1958, 59, 60年録音。(P) リチャード・C. ジョーンズ、(E) フランク・アビー。
−近現代の弦楽合奏作品集ですが ([3]はプラスアルファ) 、3曲別のアルバムからセレクトしたものしょうか。それにしてもユニークの極み。[1]の高揚する場面のフォルテの強さ、テンションの高さ、そして残響の効果。策士ストコフスキーならではです。−[2]はもちろん弦楽合奏で演奏しているのですが、作曲者自身の弦楽合奏版ではなく、オリジナルの弦楽六重奏版をそのまま弦楽合奏に置き換え、若干 手を加えた独自の版によっています。随所で各パートのソロを織り交ぜて、独特の効果を上げています。−そして[3]はユニークの極み。原曲通りに演奏していますが、原曲以外のところでもソロに弾かせている箇所あり。いやいや そんなことよりも、縦の線をわざと崩したのか それとも合わないのかはわかりませんが、緩い弦楽合奏によるメロディ重視、残響の多い録音とともにふわっと柔らかな音響。第2楽章のティンパニも柔らかい。神秘的でエロティック。バルトークの前衛性を取っ払って、この曲を後期ロマン派の路線、それこそ「浄められた夜」のスタイルで演奏したかのようです。ストコがこのような演奏を残していたとは。“珍盤” “迷演奏” のたぐいです。実は数年前 これと同じカップリングの海外盤 ANGEL＊747521 を出品しているのですが、演奏をちゃんと聞いていなかったようです。ストコは油断も隙もありませんね。