ムーア告別コンサート+トリビュート・ムーア ロス・アンヘレス, シュヴァルツコップ(S) Fディースカウ(Br) 他 /L (EMI・2CD)
曲目・演奏者
<オマージュ トゥ ジェラルド・ムーア (フェアウェル コンサート)>
●[1] モーツァルト:いざ恐るべき時が来た K.436, [2] 同 :もはや誰も見出せず K.549 ([1,2]LA, Sc, FD)
[3] シューベルト:孤独な男 D.800, [4] 同 :夜咲きすみれ D.753, [5] 同 :別離 D.957, [6] 同 :夕映えに D.799 ([3-6]FD)
[7] ロッシーニ:ヴェネツィアのゴンドラ競技,[8] 同 :ペスカ, [9] 同 :二匹の猫の愉快な小二重唱 ([7-9]LA, Sc)
[10] ブラームス:サポー風頌歌 Op.94-4, [11] 同 :恋人を尋ねて Op.48-1, [12] 同 :甲斐なきセレナーデ Op.84-4 ([10-12]LA)
[13] シューマン:夜に Op.74-4, [14] 同 :君を思う Op.78-3, [15] 同 :踊りの歌 Op.78-1, [16] 同 :彼と彼女 Op.78-2 ([13-16]Sc, FD)
[17] ヴォルフ:君よ知るや南の国, [18] 同 :眠れぬ者の太陽, [19] 同 :見棄てられた娘, [20] 同 :ジプシーの娘 ([17-20]Sc)
[21] メンデルスゾーン:恋人よ打ちあけてくれ Op.63-1, [22] 同 :挨拶 Op.63-3, [23] 同 :ルイ・ブラスの歌 Op.77-3, [24] 同 :夕べの歌, [25] 同 :舟路 ([16-20]LA, FD) §
[26] ハイドン:いとこに, [27] 同 :ダフネのたったひとつの欠点 ([26,27]LA, Sc, FD)
[-] ジェラルド・ムーアの挨拶
[28] シューベルト (ムーア編):楽に寄す D.547
■ビクトリア・デ ロス アンヘレス,エリーザベト・シュヴァルツコップ(S) ディートリヒ・フィッシャー- ディースカウ(Br) ジェラルド・ムーア(p)
<トリビュート トゥ ジェラルド・ムーア>
●[29] ニン:マラゲーニャ (20のスペイン民謡より), [30] アルフテル:パンソリーニャ (ガリシア民謡)
[31] バッハ (パウェル編):シチリアーノ (カンタータ第29番より)
[32] R. シュトラウス:婚礼の歌 Op.37-6, [33] 同 :白いジャスミン Op.31-6
[34] ウェーバー:「シルヴァーナ」の主題による変奏曲
[35,36] マーラー:若き日の歌 より 春の朝,別離
[37] フォーレ:エレジー Op.24
[38] ワーグナー:夢 (ヴェーセンドンク歌曲集より)
[39] ラヴェル:ハバネラ形式の小品
[40] ドビュッシー (ハルトマン編):亜麻色の髪の乙女 (前奏曲集第1巻より)
[41,42] チャイコフスキー:ドン ファンのセレナード Op.38-1, 舞踏会のざわめきの中で Op.38-3
[43] ドヴォルザーク:スラヴ舞曲ト短調 Op.46-8
[29-43]G. ムーア(p) [29,30]V. ロス アンヘレス(S) [31]レオン・グーセンス(ob) [32,33]D. フィッシャー- ディースカウ(Br) [34]ジェルヴェース・ドゥ ペイエ(cl) [35,36]ジャネット・ベイカー(MS) [37]ジャクリーヌ・デュ プレ(vc) [38]E. シュヴァルツコップ(S) [39,40]ユーディ・メニューイン(vn) [41,42]ニコライ・ゲッダ(T) [43]ダニエル・バレンボイム(p)
ディスク・データ
CD// 海外盤 {ADD} EMI*5 67994 2 (2枚組)
発売:03年/録音:[1-28]1967年LIVE,[29-43]1962, 68, 69年/収録時間:73+70分
△GRCシリーズ △artリマスター △原詞・英訳等掲載 △ディスク=MADEIN THE EU
コンディション
◇ディスク:1)A-〜B+/ 小スリキズ部分的にあり,2)A〜A-/ 点キズわずかにあり
◇ブックレット:B+/ シワ部分的にあり / 裏表紙に薄汚れ少しあり / 内部白地部分に軽い変色あり
◇プラケース:B+
録音データ・その他
☆[1-28]1967. 2. 20 ロンドン・ロイヤル フェスティヴァル ホールにおけるライヴ録音。(P) スヴィ・ラジ・グラップ、(E) クリストファー・パーカー。
[29,30,34-36,39,40]1968. 12,[31,37,41-43]1969. 4,[38]1962. 12 以上ロンドン・アビー ロード第1スタジオ,[32,33]1968. 6 ベルリン・ゲマインデハウスにおける録音。
−[1-28]は伴奏専門ピアニスト ムーアの引退記念コンサート。上記曲目記載の終わりに表示している括弧(-)内の LA, Sc, FD は3人の歌手を表し、その曲が誰が歌っているかを表しています。ムーアは全曲の伴奏をしており、終曲 [23]は珍しいムーアの独奏です。
−それにしても大歌手3人による豪華な共演、圧巻です。シュヴァルツコップとF- ディースカウの二重唱はセッション録音でもいくつかありますが、その他の組み合わせはほとんどなかったのではないでしょうか。今日の歌手であればもっと精緻に合わせるでしょうが、そういう技術的なものを超えた魅力があります。−特に「猫の二重唱」では、お客は笑いっぱなしの大盛り上がり! ロス アンヘレスとシュヴァルツコップは猫の仕草を真似しながら歌っているようで (歌詞は 「ミャーオウ」 だけですが)、映像で見られないのが残念です。その他も比較的軽い作品が選ばれていて 大変楽しい歌曲集ですが、しかし最も感動的なのはやはり、シュヴァルツコップ独唱によるヴォルフ4曲ではないでしょうか。シュヴァルツコップは詩への絶妙な反応で 極めて生々しい感情を表しています。−それにしてもムーアのスピーチが長くて、しかも大爆笑を何度もとっていることには驚かされます。引退コンサートでこんなにしゃべって笑わせますかね? 人柄が伺えます。
−告別コンサート全曲を収録するために2枚組にして、長時間の余白を埋めるためにムーアの過去の録音からの抜粋を収録しているのかと思いきや、録音年月日を見てみますと、シュヴァルツコップの1曲以外は告別コンサートの後で、しかも1968年12月と1969年4月にまとめて録音されています。「トリビュート トゥ ジェラルド・ムーア」というオリジナル・アルバムを収録したものでした。つまりこちらは「告別レコーディング」というわけでしょう。どういう機会に録音されたのだろうと疑問に感じていたバレンボイムとの連弾によるドヴォルザーク:スラヴ舞曲も納得です。ブックレットには多くの告別コンサートの写真とともに「トリビュート」の共演者との録音風景が収められていることも納得。中でもムーアとバレンボイムの連弾の写真が掲載されているのがいい。ムーアの笑顔がホントにいい。−それにしてもこれほど共演者に愛され、レコード会社に大事にされたピアノ伴奏者というのは他にいないでしょう。
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