ルーデル=ミュンヘン放送o / ポピュラー名曲集 (CE25-5692)
曲目・演奏者
●[1-6] アンダーソン:ラッパ吹きの休日, トランペット吹きの子守歌, シンコペイテッド クロック, タイプライター, ワルツを踊る猫, ブルー タンゴ
[7] ブライアー:口笛吹きと犬, [8] グローフェ:「グランド キャニオン」より「山道を行く」
[9] イェッセル:おもちゃの兵隊の観兵式, [10] ピエルネ:鉛の兵隊の行進曲
[11] シャブリエ:楽しい行進曲, [12] シューベルト:軍隊行進曲
[13] ベートーヴェン:トルコ行進曲 (「アテナイの廃墟」 より)
[14] ワルトトイフェル:「エストゥディアンティーナ (女学生)」(ワルツ) Op.191
[15] ファリャ:火祭りの踊り (「恋は魔術師」 より)
[16] ヴォーン・ウィリアムズ (グリーヴズ編):グリーンスリーヴズによる幻想曲
[17] バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
■ユリウス・ルーデル指揮 ミュンヘン放送o
ディスク・データ
CD// 国内盤 {DDD} To−イースト・ワールド*CE25-5692
発売:89年/定価:2348円/録音:1988年/収録時間:66分
△エッセンス・CD・100 シリーズ △ライナーノート:イニシャルのみ
△プラケース=ハード・タイプ
コンディション
◇ディスク:B/ スリキズ部分的にあり(強め含む*動作確認済) / 外縁に小スリキズあり
◇ブックレット:B/ シワ部分的にあり(強め含む) / 裏表紙にスレ線あり / 内部白地部分に変色あり
◇プラケース:B+ ◇バック・インレイ白地部分に変色あり ◇オビなし
録音データ・その他
☆1988. 1 ミュンヘン・バイエルン放送スタジオにおける録音。(P) R. S- ベルケ,里見清志、(E) ペーター・ユッテ。
−東芝EMI企画のアルバムで、この発売が初出であったもの。東芝EMI (イースト・ワールド・レーベル) は当時 サヴァリッシュ&バイエルン国立歌劇場や、アンドルー・デイヴィス&フィルハーモニア管などの管弦楽小品集を制作していました。−ルーデルはウィーン出身 (1921- 2014)。ウィーン国立音楽院で学ぶも 1938年 ナチス・ドイツによるオーストリア併合を嫌って渡米。マネス音楽大学で勉学を続けました。1957年から79年までニューヨーク シティ オペラの音楽監督、1979年から84年までバッファロー・フィルの音楽監督などを歴任。他方 メトでの活躍、あるいは欧米各地の歌劇場やオーケストラへの客演もよく知られるところです。それにしてもミュンヘン放送管への客演で、日本企画のこのような録音がおこなわれたというのも不思議な気がします。先述の A. デイヴィスのアルバムではライナーノートにプロデューサーによる録音裏話が掲載してあったのですが、それが面白くて、発売当時は見向きもしなかったアルバムがノスタルジーとともにこれほど面白くなるとはと大変愉快な気分になったのですが、残念ながら当盤にはありません。
−演奏はルーデルがアメリカに長く住んでいたとはいえ、屈託なく、カラッと明るくという感じではなく、オケの響きも相まって上品で優雅。[16]グリーンスリーヴズによる幻想曲が一番 ルーデルに合っていて、遅めのテンポによる[14]「エストゥディアンティーナ」は、本来の意味の「(スペインの) 学生楽団」というよりも、日本での誤訳の「女学生」のほうが合っていると思わせるような優しく柔らかな演奏です。行進曲や元気な曲の品よく丁寧な演奏もまた一興。しかし[8]「山道を行く」など思い切った表情を聞かせている。意外なところにあったルーデルの貴重な録音、ヴェテランのファンなら興味をそそられるに違いありません。
−[14]「エストゥディアンティーナ」ですが、妙なアゴーギクが頻発し、第3ワルツの前に1ヶ所小さなポーズが入ったりしますが、ルーデルの遊び心なのでしょうか。しかし冒頭のワルツから普段聞くことないアレンジ (メロディの前半は管楽器、後半はヴァイオリンで分ける) があったり、ハープのグリッサンドが入ったりと、使っている楽譜がそもそも異なっているような気がします。こういう軽い曲では各地で独自のアレンジが加えられ、細かな部分が異なっていることは不思議でないのかもしれませんが、それにしてもこれほど変わった演奏を聞いたことがありません。−[12,17]の編曲者明記されず。
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