リスト：巡礼の年 第1年 スイス　ボレット(p) （POCL5278）

曲目・演奏者

●リスト：
「巡礼の年 第1年 スイス」S.160 全曲 (9曲)

■ボレット(p)

ディスク・データ

CD// 国内盤 {DDD} Po−ロンドン＊POCL-5278
　発売：97年／定価：2039年／録音：1983年／収録時間：50分
△ロンドン・エクセレント50 シリーズ　△ライナーノート：三浦淳史

コンディション

◇ディスク：B/ スリキズ部分的にあり(小さめ / 強め含む＊動作確認済) // レーベル面に小キズ少しあり, 薄汚れ部分的にあり
◇ブックレット：B/ シワ部分的にあり / 小口側端付近にツメ咬み痕あり / 白地部分に軽い変色あり / 薄汚れ部分的にあり
◇プラケース：B+　◇バック・インレイ上下辺にシワあり, 白地部分に軽い変色あり
◇オビ：B-/ シワ部分的にあり(強め含む) / 裏表紙に薄汚れあり

録音データ・その他

☆1983. 3 ロンドン・キングズウェイ ホールにおける録音。(P) ピータ・−ウォドランド、(E) ジョン・ペロウ。
−キューバ出身、晩年になって日本でもリスト弾きとして名声を得たホルヘ・ボレット (1914- 90)。その一連の優れたリスト録音の中でも「巡礼の年」は最高のものと言えるのではないでしょうか。テクニックのひけらかしではなく、大変詩情豊かでエレガント。その繊細で色彩的なタッチで リストの旅先での感動を的確に再現しているのです。しばしば豪腕と技術のアピール曲と化してしまう「オーベルマンの谷」も ボレットの手にかかると その音楽的な豊かさが失われることは決してありません。また「ペトラルカのソネット104番」なども大胆なアゴーギクを使いながら まったく嫌味にならず、自然な感動の喚起があります。リストも愛用していたべヒシュタインの古雅な響きも最高！ 第3年の全曲を残さなかったことは残念でなりませんが、それでもこのリスト最高の曲集の魅力を十全に表わした最高の演奏として長く愛されていくことでしょう。