プーランク：田園のコンセール，模範的な動物たち 他　ボラーニ(p) ケーニック＝ （AVIE）

曲目・演奏者

●プーランク：
[1]「模範的な動物たち」バレエ組曲
[2]「田園のコンセール」(p, Orc)
[3] (ボッラーニ編) 即興曲第13番イ短調， 同 第15番ハ短調 (エディト・ピアフの思い出)

■[1,3]ステファノ・ボッラーニ(p)　[1,2]ジャン・レイサム・ケーニック指揮 フィラルモニカ '900

ディスク・データ

CD// 海外盤 {DDD} AVIE＊AV2135
　発売：07年／録音：2007年／収録時間：74分
△輸入元 東京エムプラスによる日本語オビ付き
△バック・インレイに MANUFACTURED IN THE UK と記載

コンディション

◇ディスク：B/ スリキズ部分的にあり(強め含む＊動作確認済)
◇ブックレット：B+/ 裏表紙背側下部に強いシワと小さな破れあり /
◇プラケース：B+　◇オビ：B/ 上下辺付近に傷みあり(ミシン目の小さな裂け含む)

録音データ・その他

☆2007. 3 トリノ・ヴェルディ音楽院における録音。(P, E) マリ・ベルトード，レナート・カンパヨーラ。
−[2]「田園のコンセール」はワンダ・ランドフスカの委嘱によって書かれた曲で、通常チェンバロで演奏されますが、ピアノでも演奏可能と書かれているとのこと。私はピアノ版を初めて聞きました。イタリアの人気ジャズ・ピアニスト ボッラーニによる演奏。2010年 シャイーとのガーシュウィン・アルバム (DECCA) が大ヒットしましたが、当アルバムはその前に録音していたものです。[3]はジャズ・ピアニストらしく “エラボレイト (複雑化)” した演奏です。
−[1]は「典型的動物」という呼び方が一般的ですが、より内容に合っている「模範的な動物」という呼び方も知られるようになってきているところ。パリ・オペラ座からの依頼で作曲されれたバレエ音楽で、1941年作曲。詩人ラ フォンテーヌの「寓話」の6篇の詩を題材としています。｢牝鹿」ほど演奏機会はないもののプーランクの美しく 洒落た音楽はさすがで、特に「恋するライオン」の最初の部分の音楽は多くの聞き手の心に響くことでしょう。ちなみにラ フォンテーヌの「寓話」はルイ14世の王太子に人生の教訓を学んでもらいたいとの思いで動物たちを主人公にした短編集とのこと。現代フランス人も子供の時に聞かされたなじみある話であるようです。
−ケーニックはイングランド生まれの指揮者 (1953- )。ドイツ語の「王」を意味する名を持ちますが、デンマーク、ポーランド、そしてフランス人貴族の血を引くとのことです。−｢フィラルモニカ '900」は2003年 トリノ王立劇場 (テアトロ レージョ) を母体として結成したオケ。現在はトリノ王立劇場フィル (TRT) と改名しました。