Rシュトラウス:ばらの騎士 クナッパーツブッシュ=WSOO; ライニング(S) 他 /L (RCA・3CD)
曲目・演奏者
●R. シュトラウス:
「ばらの騎士」全曲
■マリア・ライニング(S:元帥夫人) セーナ・ユリナッチ(S:オクタヴィアン) クルト・ベーメ(Bs:オックス) ヒルデ・ギューデン(S:ゾフィー) アルフレート・ペル(Br:ファーニナル) ユディト・ヘルヴィヒ(MS:マリアンネ) ラズロ・シーメレ(T:ヴァルツァッキ) ヒルデ・レッセル- マイダン(A:アンニーナ) カール・テルカル(T:歌手) 他
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ウィーン国立歌劇場o 同cho
ディスク・データ
CD// 海外盤 {MONO} RCA (BMG)*74321 69431 2 (3枚組)
発売:99年/録音:1955年LIVE/収録時間:74+61+64分
△歌詞掲載なし △ディスク=Made in the EU
コンディション
◇ディスク:3枚)A
◇ブックレット:A-〜B+/ 小シワ部分的にあり(強め含む) / 白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース:B+ ◇フロント&バック・インレイ白地部分に変色あり(軽め)
録音データ・その他
☆1955. 10. 16 ウィーン国立歌劇場におけるライヴ録音 (ORFによる)。戦争で破壊されたウィーン国立歌劇場再建の記念公演のひとつ。ゆったりとしたテンポによる大らかな演奏。メリハリを効かせた、明快でわかりやすい演奏ではありませんが、ダラダラと流れるような音楽から微妙なニュアンスが立ち上ります。これはウィーン・フィルとのコンビならではでしょうか。歌と合いそうもないながら、歌いやすそうでもあり、何とも不思議な演奏ですが、ここ一番の迫力が面白い。第2幕終盤の騒動の場面など、テンポが遅いことも忘れて楽しませてくれます。
−歌手陣も魅力。中でもベーム指揮のセッション録音 (DG) で見事な性格的表現を聞かせていたベーメのオックスの歌が最高の聞きもの。ファルスタッフにも通じる成り上がりの下品な貴族を、闊達な表現でしぜんにあらわしています。セッションとライヴを合わせて、ベーメこそ最高のオックスであると感じました。一方 清純というよりもコケティッシュなギューデンのゾフィーも魅力 (ひょっとすると好悪を分けるでしょうか?)。ユリナッチのオクタヴィアンとの声の違いもいい。−ファーニナルを歌うペルは、いくつかのセッション録音を聞いて、この時代のウィーンのバリトンはこのようなボンクラしかいなかったのかと長く不思議に思っていましたが、このライヴでその真価を聞いた気がしました。悪声ながら感情豊かな歌。演劇的であることから、ひょっとすると芝居もうまかったのかもしれません。セッション録音では実力が出せないタイプだったのでしょう。
−ライナーによると、クナは「何のためにリハーサルをする必要があるでしょう? あなた方は『ばらの騎士』を知っている。私も知っている。では今晩お会いしましょう」と言ってリハーサルをしなかったという有名な逸話はこの時のものとのことです。確かにクナは「ばらの騎士」を生涯に56回も指揮したとのこと。なおクナの「ばらの騎士」は1957年 バイエルン国立歌劇場のライヴも非正規盤で発売されたことがありました。
−ブックレットには当日の舞台写真が数枚掲載されています。
- [カートに入れる] のボタンがないものは売れてしまった商品です
- This is sold only in Japan.
- 商品データの見方はこちら
- ディスク各部の名称等について
- 商品等のお問い合わせはメールにてお願いしまします。電話はご容赦ください