ランゴー:交響曲第4〜6番 Nヤルヴィ=デンマーク放送so (CHAN9064)
曲目・演奏者
●ランゴー:
[1] 交響曲第4番「落ち葉」(1916)
[2] 同 第5番「草原の自然」(第2版) (1931)
[3] 同 第6番「天国強襲」
■ネーメ・ヤルヴィ指揮 デンマーク放送so
ディスク・データ
CD// 海外盤 {DDD} CHANDOS*CHAN 9064
発売:92年/録音:1991年/収録時間:63分
△ディスク=Made in the EU
コンディション
◇ディスク:A-/ 外縁に小スリキズ少しあり / 蒸着ムラの模様あり
◇ブックレット:B/ シワ部分的にあり(強いシワ含む)
◇プラケース:A-〜B+
◇バック・インレイ左端付近に波うちあり / 小シワ少しあり
録音データ・その他
☆1991. 5 コペンハーゲン・デンマーク放送コンサート ホールにおける録音。(P) アイヴァー・マンク、(E) ヨーン・ヤコブセン。
−ルーズ・ランゴーはコペンハーゲン生まれ、デンマークの作曲家, オルガニスト (1893- 1852)。ピアニストであった両親からピアノを学び、早熟な才能を開花させ、12歳の頃から本格的な作曲活動に着手。2つのピアノ曲と2つの歌曲が出版されたとのこと。対位法をカール・ニールセンに師事。翌年 合唱曲「凱旋するムーサたち」がコペンハーゲンで上演され、作曲家としてデビューを果たしました。1911年に最初の交響曲「岩礁の牧歌」が完成、アルトゥール・ニキシュやマックス・フィードラーに激励され、翌年 フィードラー指揮 ベルリン・フィルによって交響曲第1番が初演。その後も数多くの作品を書きましたが、当時としては急進的な作品であったことから理解されず、まともな仕事といえば、46歳の時に就いた、地方のリーベ大聖堂の教会オルガニストくらいであったようです。−そんなランゴーが音楽ファンに注目されるようになったのは今から30年ほど前。1991年作品カタログ「作曲家ルーズ・ランゴー」が出版されたこと、そしてデンマークの DANACORD RECORDS が交響曲全16曲を録音した時のこと。私がその名を知った時期と一致します。
−WIKIPEDIAには、後期ロマン主義音楽の様式で作曲し、著しく劇的で、気分の大きな起伏がある。ワーグナーやリヒャルト・シュトラウスに影響されていたことは疑問の余地なく、シュトラウスと同様に管弦楽法の大家であった、とありますが、当アルバムでもそれを感じます。ふたりのドイツの偉大な作曲家とともに、シベリウス、ニールセンを思わせるところも。壮大 かつ親しみやすい音楽で、もっと演奏されてもいい作品だと感じました。しかしバック・インレイのトラックリストでもわかるように、交響曲とは名ばかり、3曲とも自由な形式です。−[1]は壮大な交響詩的な作品ですが、続けて奏される13の部分の8つには、森のさざめき、太陽のきらめき、雷鳴、秋の!、疲れ!、絶望、日曜の朝 (鐘)、終わりに! とタイトルが付けられています。「!」が意味不明…。−[2]はソナタ, 花盛り, 重々しく, コーダ (ソナタと変奏), アンダンテからなります。「花盛り」では「パルシファル」の花の乙女のシーンを思い出しました。明るい気分の作品で、最後のアンダンテも軽く優しい舞曲風の音楽。しかし最後 不穏な音楽となり曲を終えます。−主題と変奏からなる[3]はかなり抽象的となるものの、分厚いオーケストレイションを駆使した壮大な曲想で面白い。1949年の演奏に際してランゴーが作品に付け加えたという言葉「その時 イェスは力をもって介入し、天の悪の暴力的な軍勢を引き裂いた」は作品の理解に役立ちそうです。ところでリスト:ファウスト交響曲のファウストの主題に似た楽句が何度か現れますが 引用でしょうか。
−ヤルヴィのランゴーはこの1枚のみでしょうか。明快な指揮で、知られざる作品を実に分かりやすく聞かせてくれます。
- [カートに入れる] のボタンがないものは売れてしまった商品です
- This is sold only in Japan.
- 商品データの見方はこちら
- ディスク各部の名称等について
- 商品等のお問い合わせはメールにてお願いしまします。電話はご容赦ください