ゲッツ:ピアノ協奏曲集,vn協奏曲,交響曲 他 バンフィールド(p) アルベルト=ハノーファー放送po 他 (CPO・3CD)
曲目・演奏者
●ゲッツ:
[1] 交響曲ヘ長調 Op.9
[2] ヴァイオリン協奏曲ト長調 Op.22
[3]「じゃじゃ馬馴らし」序曲 §
[4] ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
[5] 同 第2番 Op.18 §
[6] 哀悼歌 Op.10
[7] 詩篇137番 Op.14
[8]「フランチェスカ・ダ リミニ」序曲
[9] 春の序曲 Op.15
■ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト指揮 北ドイツ放送ハノーファーpo
[2]ゴットフリート・シュナイダー(vn) [4,5]フォルカー・バンフィールド(p) [6,7]北ドイツ放送cho (ホルスト・ノイマン合唱指揮) [7]シュテファニー・シュティラー(S)
ディスク・データ
CD// 海外盤 {DDD} CPO*999 939-2 (3枚組)
発売:02年/録音:1990〜94年頃/収録時間:56+56+55分
△ブックレットは3点別々 △[6,7]独語詞・英訳掲載 △ディスク=Made in Germany
コンディション
◇ディスク:1,3)A〜A-/ 内縁にスリキズ少しあり,2)A-/ 外縁に細かいスリキズあり // レーベル面にスリキズ少しあり(強め)
◇ブックレット:1)A-〜B+/ シワ, 小薄汚れ少しあり / 内部に細かい波うちあり,2)A-/ 小薄汚れ少しあり / 内部に細かい波うちあり,3)A-〜B+/ シワ少しあり / 白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース:B+ ◇バック・インレイ白地部分に軽い変色あり
録音データ・その他
☆録音データ記載なし。バック・インレイの記載から1990年前半頃の録音でしょう。(RS) R. ブルノッテ,F. リップ、(E) H. ディトリッヒ,B. ブリグスネ。
−ヘルマン・ゲッツはドイツの作曲家 (1840- 76)。ケーニヒスベルク生まれ。数学での学位を取得を捨ててベルリンのシュテルン音楽院に進学し、ハンス・フォン ビューローにピアノを師事しました。1862年に卒業し、翌年 カール・ライネッケの助力によりヴィンタートゥール市のオルガニストに採用。ピアノ教師として勤めるとともに作曲にいそしみ、名をあげるようになりました。しかし若き日から悩まされていた結核が晩年に悪化。36歳の誕生日を目前に亡くなりました。短い作曲家人生の中で交響曲を含む管弦楽作品、協奏曲の他に室内楽曲、あるいはたくさんのピアノ曲を遺しました。オペラも作曲しており、「じゃじゃ馬ならし」を完成させましたが、「フランチェスカ・ダ リミニ」は未完に終わりました。−ゲッツはメンデルスゾーンやシューマンの流れを汲むロマン主義の作曲家で、ブラームスやビューローと親しく、その支持を受けたとのこと。マーラーがいくつかの作品の初演の指揮を執るなどしたものの、その後 長く忘れられた存在でしたが、近年の知られざる作曲家再発見の機運に乗ってゲッツの作品もマイナー・レーベルで録音、発売がおこなわれるようになりました。
−当アルバムはゲッツの管弦楽を含む作品を (おそらく) すべて集めたもの。もとは別々に発売されたもので (999 076-2, 999 098-2, 999 316-2)、その3枚をまとめたもの。ディスクもオリジナルの流用で、ブックレットもオリジナルの3点をそのまま付しています。
−2曲あるピアノ協奏曲のうち第1番は1861年 21歳頃に書いたもので 作品番号なし。第1楽章: Andante - Allegro (7'06)、第2楽章 Adagio - Tenpo1 (12'11) という2楽章からなります。冒頭 悲劇的な曲想のピアノのカデンツァで始まるアイディアからして若き才能が示された力作です。一方 1867年作曲の第2番はさらなる成長が伺える曲。急- 緩- 急の3楽章からなり、14'46+ 11'05+ 11'14 と規模は大きめ。続けて奏されます。全体的に明るくい曲想で、ドラマティックはありませんが、ピアノの華麗な技巧と印象的な美しいメロディ。管弦楽によるダイナミズムも効果的で、魅力ある作品です。−CPOなどのレーベルに知られざる作曲家の管弦楽作品を多く録音しているアルベルト (1935- 2019) とともに、ピアノのバンフィールド (1944- ) もいい。瑞々しい抒情とともにテクニック冴え、メリハリある演奏で楽しませてくれます。
−管弦楽付き合唱曲である [6]哀悼歌と [7]詩篇137番も佳作。ひょっとするとこのジャンルの知られざる名作かも。詩篇は驚きで 荘厳な曲かと思いきや、3部に別れ 劇的な展開のある曲。I. 合唱 (5'40),II. ソプラノの独唱と合唱 (7'23),III. 終結の合唱を伴うアリア (8'16) からなります。第3曲はアリアなので 合唱付きのソプラノ・アリアかと思っていたら、ほとんど合唱で テノールの独唱が少し挟まるという形です。
- [カートに入れる] のボタンがないものは売れてしまった商品です
- This is sold only in Japan.
- 商品データの見方はこちら
- ディスク各部の名称等について
- 商品等のお問い合わせはメールにてお願いしまします。電話はご容赦ください