ドリーブ：ラクメ 抜粋　セバスティアン＝OOCP； ロバン(S) デ・ルーカ(T) 他 （DECCA）

曲目・演奏者

●ドリーブ：
「ラクメ」抜粋
[1]「白きドゥルガ, 青白いシヴァ!」(第1曲より: ラクメ, ヒンドゥー教徒)
[2]「おいで マリカ … 厚いドーム ジャスミンの花」(第2曲: ラクメ, マリカ / 花の二重唱)
[3]「宝石を見るという願いが … 聖なる嘘をつく空想よ」(第4曲a: ジェラルドのアリア)
[4]「なぜ森で迷うのが好きだったのかしら」(第5曲: ラクメのストローフィ)
[5]「どこから来たの? … それは若さの神です」(第6曲: ラクメ, ジェラルドの二重唱) ＊以上第1幕
[6]「ラクメ そなたの優しい瞳が曇っている」(第9曲より: ニカランタ)
[7]「神々に霊感を授かった… ヒンドゥーの若い娘はどこへ行くの」(第9曲Bis: ラクメ, ニカランタ, ヒンドゥー教徒 / 鐘の歌)
[8]「わたしたちのそばの森に」(第13曲より: ラクメ, ジェラルドの二重唱) ＊以上第2幕
[9]「思い出した 声も出せず … ああ! おいで 深い森の中で」(第15, 16曲: ジェラルドのカンティレーヌ)
[10]「あなたはわたしにくれたわ」(第19曲より: ラクメ, ジェラルド, ニカランタ / フィナーレの二重唱) ＊以上第3幕

■マド・ロバン(S：ラクメ)　リベロ・デ ルーカ(T：ジェラルド)　ジャン・ボルテール(Bs：ニカランタ)　アニェス・デスネー(MS：マリカ)
　ジョルジュ・セバスティアン指揮 パリ・オペラ・コミークo　同cho

ディスク・データ

CD// 海外盤 {MONO/ ADD} DECCA＊475 6158
　発売：04年／録音：1952年／収録時間：44分
△ディジパック・タイプ　△ブックレットなし (歌詞掲載なし)
△ディスク中心部の刻印＝MADE IN GERMANY BY UNIVERSAL M&L

コンディション

◇ディスク：A
◇紙ケース：B/ 線キズ部分的にあり(強め含む)

録音データ・その他

☆1952. 7 パリ・メゾン デュ ラ ミュテュアリテにおける録音。(P) ジョン・カルショウ。
−「ラクメ」はピエール・ロティの自伝的小説「ロティの結婚」を原作とするフランス語による3幕のオペラ。1883年 パリ・オペラ・コミーク劇場で初演。−物語の舞台は19世紀後半、イギリスに統治されていた時代のインド。ヒンドゥー教の美しい巫女 ラクメと、イギリスの士官 ジェラルドの悲恋を描いています。なんといってもコロラトゥーラの名曲、ラクメの鐘の歌、次いでラクメ(S) と召使いマリカ(MS) の「花の二重唱」が有名です。
−当アルバムは全曲録音からの抜粋。全曲は NAXOS からCD化されていたことがありますが、DECCAからはこの抜粋のみではないでしょうか。強音で音がビビるところがあるとはいえ 音質極めて鮮明。
−何と言っても伝説的なコロラトゥーラ・ソプラノ マド・ロバン (マドレーヌ・マリー・ロバン) (1918- 60) が残した録音として貴重。ロバンは1950年代 非常に高い音域を出すことができるコロラトゥーラとして一世を風靡。｢ルチア」のタイトルロール、｢ホフマン物語」のオランピア、｢リゴレット」のジルダ、｢セビリアの理髪師」のロジーナ、｢真珠採り」のレイラなどを歌いましたが、最も得意としたのがこの「ラクメ」でした。この録音でも「鐘の歌」などで代名詞であった超高音を出しています。−ロバンは1960年 42歳になる直前 パリで亡くなりました (癌?)。オペラ- コミーク座は彼女の誕生日に「ラクメ」の1500回目の公演を企画していたとのことですが、追悼公演となってしまったのでしょうか。
−デ ルーカはイタリア系スイス人テノール (1913- 98)。1941年 ジュネーブ国際声楽コンクールで第1位を獲得し、翌年 プロ・デビュー。チューリッヒ歌劇場で第一テノールをつとめたあと、1949年 オペラ・コミーク座とガルニエ宮の両方でデビューを果たし、フランス・オペラの主役テノールとしての地位を確立しました。DECCAには ジャニーヌ・ミショーとの「ミニヨン｣ ｢マノン」を録音しています。
−ブックレット, 歌詞掲載はなく、ディジパックの内側に ハイライトのオリジナルLPの裏表紙が掲載されていて、小さな英語ながらオペラと各曲の解説を読むことができるようになっています。