ヴェルディ:オテロ エレーデ=チェチーリア; デル・モナコ(T) 他 (POCL2551・2CD)
曲目・演奏者
●ヴェルディ:
「オテッロ」全曲
■マリオ・デル モナコ(T:オテッロ) レナータ・テバルディ(S:デズデモナ) アルド・プロッティ(Br:イャーゴ) ピエロ・デ パルマ(T:カッシオ) ルイザ・リバッキ(MS:エミーリア) フェルナンド・コレナ(Bs:ロドヴィーゴ) ピエル・ルイージ・ラティヌッチ(Br:モンターノ) 他
アルベルト・エレーデ指揮 ローマ聖チェチーリア音楽院o 同cho
ディスク・データ
CD// 国内盤 {ADD} To−ロンドン*POCL-2551〜2 (2枚組)
発売:91年/定価:4400円/録音:1954年/収録時間:66+65分
△紙ケース・タイプ(厚さ1.8センチ) / 不織布ディスクケース △ブックレット付き(95ページ)
△歌詞対訳掲載 △ライナーノート:長谷川勝英, 永竹由幸
コンディション
◇ディスク:1)B+/ スリキズ少しあり(強め含む),2)A
◇ブックレット:A-〜B+/ シワ少しあり / 表紙に細かい汚れ部分的にあり / 裏表紙にスレ線少しあり / 内部白地部分に変色あり(軽め)
△紙ケース:A-〜B+/ 線キズ部分的にあり(裏面はわずか) / スレ線, スレ部分的にあり ◇オビなし
録音データ・その他
☆1954. 7, 8 ローマにおける録音。−主役3人は1961年のカラヤン&WP盤 (DECCA) でも歌っており、長くこのオペラの代表的録音として君臨していますが、これは約7年前のもの。1954年 最初期のステレオ録音です。−第1の魅力はもちろんオテッロを歌うために生まれたという感じのドラマティック・テノール デル モナコ。ドラマティック・テノールにありがちな熊男を思わせる野太い声ではなく、「黄金のトランペット」と呼ばれた輝かしい歌声。低音やソット ヴォーチェ、細かいパッセージが苦手であることもトランペットのようで、まさしく直情的で無器用なオテッロという役にピッタリでした。1961年録音よりも一層 声に張りがあります。テバルディも明らかにこちらのほうが瑞々しい。さらにカッシオに名脇役テノール デル パルマを得ていることも魅力。第1幕の乱闘の場面や 第3幕のハンカチの場面など カッシオには聞かせどころがあり、ファンとしてはとても嬉しいところです。
ーただオケはカラヤンほど雄弁ではなく、伴奏に甘んじています。この点についてエレーデは、DECCAの録音方法が悪い と言っていたとのこと (この録音について言ったわけでありません / また何で読んだかは忘れたことをご了承ください)。私はそれを読んだ時、ただのいいわけだと思っていましたが、1959年 いわゆる「イタリア歌劇団」来日公演の「オテッロ」ではキリリとして充分ドラマティックであること、また昔はあくまでスター歌手が主役であったことを考え合わせると、エレーデの不満がかなり納得できるようになりました。加えてサンタ チェチーリアのオケの実力もウィーン・フィルとは雲泥の差があったことでしょう。一方でカラヤンの指揮は確かに雄弁ではありますが、“カラヤン臭” が強いことに不満を感じる方も少なくないのではないでしょうか。私は特に第2幕幕切れの後奏が遅くて粘ることに不満を感じます。加えて DECCAの効果音がやりすぎという意見もありそう。以上のことを考え合わせますと、旧録音の価値は、新録音との認知度の差ほど大きくないと思われます。
ーなおブックレットの表紙の写真はエレーデ。まるで役者のようです。
- [カートに入れる] のボタンがないものは売れてしまった商品です
- This is sold only in Japan.
- 商品データの見方はこちら
- ディスク各部の名称等について
- 商品等のお問い合わせはメールにてお願いしまします。電話はご容赦ください