チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番,弦楽セレナード ハンゼン(p) メンゲルベルク=BP, KCO (K30Y259)
曲目・演奏者
●チャイコフスキー:
[1] ピアノ協奏曲第1番 Op.23
[2] 弦楽セレナード Op.48
■[1]コンラート・ハンゼン(p) [1,2]ウィレム・メンゲルベルク指揮 [1]ベルリンpo [2]アムステルダム・コンセルトヘボウo
ディスク・データ
CD// 海外盤 {MONO/ AAD} TELDEC*243 726-2
発売:88年/定価:3000円/録音:[1]1940, [2]38年/収録時間:60分
△ライナーノート:菅一, 川合四郎, 浅里公三 △プラケース=ハード・タイプ
コンディション
◇ディスク:A-〜B+/ 小スリキズ少しあり(強め含む*動作確認済) / 内縁にスリキズ少しあり
◇ブックレット:B+/ シワ, ツメ咬み痕少しあり / 白地部分に変色あり(軽め) / 部分的に薄汚れあり
◇プラケース:B+ ◇バック・インレイ白地部分に軽い変色あり ◇オビなし
録音データ・その他
☆[1]1940. 7 ベルリン・フィルハーモニッシャー ザール,[2]1938. 11 アムステルダム・コンセルトヘボウにおける録音。
ーテレフンケン契約50周年記念企画、第1回 メンゲルベルク特集の1枚。できる限りメタル原盤使用を基本とした復刻とのことです。
−ハンゼンはドイツのピアニスト (1906- 2002)。幼いころから神童ぶりを発揮し、1922年 エトヴィン・フィッシャーに師事。1930年 師の主宰する室内管弦楽団と共演してデビューを果たしました。メンゲルベルクやフルトヴェングラー (ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番のライヴ録音は有名) らと共演しましたが、むしろピアノ教師として有名なのでしょうか。日本で教えていたこともあり、日本人ピアニストも多く師事したとのことです。−[1]ではメンゲルベルクとともに戦前らしい情緒纏綿、ロマンティシズムの限りを尽くした演奏を想像していましたが、大外れ。教師向きという気もする 清潔で堅実なピアノです。メンゲルベルクは彼ならではの弦の歌わせ方はあるものの かなり抑えた指揮。しかし終楽章のオケのみの部分で極端なアッチェレランドを駆使し、ピアノとの齟齬が現れるところも。まるでじれったい気持ちを聞くようで面白いです。−[2]は半世紀も首席をつとめた勝手知ったる手兵との演奏ということで、メンゲルベルクの個性的な要求をオケが完璧にこなしているという感じ。第1楽章のテーマを1音1音切るように弾かせるのには驚かされますが、その後 ポルタメントを駆使したメロディの歌わせ方はロマンティックそのものです。
−ちなみに[1]のベルリン・フィル客演はナチスの招きによるもの。ナチスはメンゲルベルクをオランダ占領に利用し、メンゲルベルクは指揮活動を継続したことから戦後 戦犯としてコンセルトヘボウを追われ、楽壇から追放されました。その後 減刑され 1952年からの音楽活動再開が決まりましたが、その直前に死去しました。芸術家が強権政治に振り回された不幸な時代、返す返すも残念です。
ージャケットの表記「Klavirkonzert Nr.1 b-moll」の「b-moll」は「d moll」の間違いという訂正の紙片がブックレットに挟み込まれています。
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