▽ヴェルディ:シモン・ボッカネグラ アバド=スカラ; カプッチッリ(Br) ギャウロフ(Bs) 他 (POCG3672・2CD)
曲目・演奏者
●ヴェルディ:
「シモン・ボッカネグラ」全曲
■ピエロ・カップッチッリ(Br:シモン) ミレッラ・フレーニ(S:マリア) ニコライ・ギャウロフ(Bs:フィエスコ) ホセ・カレーラス(T:ガブリエーレ) ホセ・ヴァン ダム(Br:パオロ) 他
クラウディオ・アッバード指揮 ミラノ・スカラ座o 同cho
ディスク・データ
CD// 国内盤 {ADD} Po−DG*POCG-3672〜3 (2枚組)
発売:97年/定価:4077円/録音:1977年/収録時間:79+51分
△オリジナルズ・シリーズ △OIBPリマスター △長オビ付き / 紙箱に貼り付け
△紙箱付き(▽厚さ3.3センチ) △大判ブックレット付き(112ページ) △歌詞対訳掲載
△ライナーノート:C. アッバード 他 (和訳), 高崎保男
△二ツ折のリーフレット付き / ライナーノート:R. オズボーン (和訳)
コンディション
◇ディスク:1)B〜B-/ スリキズ部分的にあり(横方向含む),2)B+〜B/ 横方向のスリキズ少しあり // 2枚)内縁, 外縁付近にクモリあり*2枚)動作確認済
◇ブックレット:B+/ 表紙部分的にシワあり(背側下部に強いしわあり), スレ線少しあり / 裏表紙に小キズ, 線キズ, 小ハゲ少しあり / 内部白地部分に軽い変色あり
◇リーフレット:B〜B-/ シワあり(強め含む) / 一部にスレ線あり
◇プラケース:B+ ◇紙箱:B+/ 線キズ部分的にあり(紙箱接着のため少なめ)
◇長オビ:B+/ 線キズ部分的にあり / シワ少しあり
録音データ・その他
☆1977. 1 ミラノ・CTCスタジオにおける録音。(P) ライナー・ブロック、(E) ギュンター・ヘルマンス。
−14世紀に実在した初代ジェノヴァ総督 シモン・ボッカネグラを題材とし、平民派と貴族派の争いに父娘や恋人の愛が入りくむ重厚なドラマ。低声が活躍することもあって華やかさには欠け、それほど人気がないものの、「男のオペラ」という感じの充実した作品です。中期のオペラながら晩年に改訂したことも充実の大きな要因でしょう。プロローグのフィエスコの「哀れな父親の苦悩する心は」はバスの名アリアとして有名ですが、第1幕 シモンとアメーリアが親子であることに気づく場面の二重唱や、終幕 シモンとフィエスコの和解の二重唱からシモンの死の幕切れなど本当に感動的です。
−アッバードはこのオペラを愛していたとのことですが、ストレーレル演出、自身の指揮のスカラ上演でその愛を深めたことでしょう。1981年 スカラ座の引っ越し公演で日本でも上演。このオペラのファンを増やしたに違いありません。その公演もタイトルロールはカップッチッリでした。−アッバードは外面的な効果や恣意的な表現を廃し、ヴェルディの音楽を信じ、音楽に奉仕するようであるのが素晴らしい。緻密かつ繊細。少なくともアッバード若き日の名演のひとつでしょう。一方 歌手陣も “夢のような” キャスト。特にカップッチッリのシモン、ギャウロフのフィエスコはキャラクターの違いが鮮明であるだけでなく、ともに表現力豊か。しかもそれ以前の世代の名歌手のような強烈な表現を用いておらず、高貴さのようなものを感じます。これぞ「声の芸術」というべきものではないかとも。先述の終幕 シモンとフィエスコの和解の二重唱の素晴らしさは筆舌に尽くしがたいものがあります。
−ちなみにカップッチッリは1973年のガヴァッツェーニ盤 (RCA) でもタイトルロールを歌っていました。しかし国内CDでは発売されず、ほとんど忘れられています (海外CDは発売されたことがありました)。おそらくアッバード指揮、ストレーレル演出の上演とこの録音が「シモン・ボッカネグラ」の真価を表し、広く知らしめたと言っていいのでしょう。
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