ヴァッセナール伯:コンチェルト・アルモニコ マリナー=ASMF (ARGO)
曲目・演奏者
●ヴァッセナール伯 ユニコ・ヴィルヘルム:
コンチェルト アルモニコ (6曲) (伝ペルゴレージ作曲)
■ネヴィル・マリナー指揮 アカデミー オヴ セイント. マーティン- イン- ザ- フィールズ
ディスク・データ
CD//海外盤 {DDD} ARGO*410 205-2
発売:83年/録音:1981年/収録時間:63分
△ディスク=Made in W-Germany by PolyGram (ディスク中心部の刻印なし),410 205-2 01
△プラケース=ハード・タイプ (天面・低面にギザギザなし)
コンディション
◇ディスク:B+/ 小スリキズ少しあり / 内縁にスリキズあり(小キズ少しあり) // レーベル面にスリキズ少しあり(強め含む) / 中心部の穴の周りに白っぽい汚れあり
◇ブックレット:B-/ シワ部分的にあり(強め含む) / 裏表紙小口側上下辺に強いツメ咬み痕あり, 上辺は内部にもあり / 白地部分に変色あり(軽め), 表紙両面に細かい薄汚れあり
◇プラケース:B ◇バック・インレイ白地部分に変色あり(軽め) / 背表紙上部の赤色地部分に色あせあり, 青色部分の少し(片方)
録音データ・その他
☆1981. 6 ロンドン・聖バルナバス教会における録音。(P) クリス・ヘイゼル、(E) スタン・グッドール。
−ユニコ・ヴィルヘルム・ファン ヴァッセナール・オブダム伯爵はオランダの貴族でアマチュア作曲家 (1692- 1766)。1725年から1740年の間に「コンチェルト アルモニコ」を作曲しましたが、自らの名を冠して出版しなかったため (作曲して出版するなどということは 当時の貴族にとっては下品と考えられたため)、出版したイタリア人ヴァイオリニストのカルロ・リッチョッティ作曲と考えられていました。しかし19世紀に入り、当時ナポリで流行っていた特殊なスタイルを用いていることから、ナポリ楽派のペルゴレージ作曲であるとされ、それが一般化。ところが1979年 この曲集の自筆譜がファン ヴァッセナール伯爵の生地 トヴィッケル城の公文書館で発見され、その後の調査によって ファン ヴァッセナールの作品であることが明らかとなりました。−6曲はいずれも緩- 急- 緩- 急の4楽章からなり、4部に分けられたvnと va, vc, 通奏低音という珍しい編成。流麗なメロディは優雅でロマンティック。玄人はだしであるのはイタリア人作曲家に学び、その手が加わっているのではないでしょうか。ペルゴレージ作曲というのは納得できる間違い。ストラヴィンスキーが (ペルゴレージの作品と思って)「プルチネッラ」で使ったメロディも現れますが (第2番第4楽章 → タランテッラ)、ほとんど原形をとどめていません。
−マリナー&ASMFによる演奏はもちろんモダンの弦楽オケ用に換骨奪胎したもの。リズムの快活な弾みが犠牲になっていますが、その代わりに耽美的と感じられるようなメランコリーや幻想味が面白い。ムーディーな味わいで聞かせます。300年前に響いた音楽とはまったく違う と文句を言うのは野暮というものでしょう。
−ところで当録音、国内発売されたことがないのでしょうか? 1984年 輸入盤として (おそらく日本語のステッカーオビを付けただけで) 流通したようですが。
- [カートに入れる] のボタンがないものは売れてしまった商品です
- This is sold only in Japan.
- 商品データの見方はこちら
- ディスク各部の名称等について
- 商品等のお問い合わせはメールにてお願いしまします。電話はご容赦ください




