ロッシーニ:イタリアのトルコ人 マリナー=ASMF; アライモ(Br) スミ・ジョー(S) 他 (PHILIPS・2CD)
曲目・演奏者
●ロッシーニ:
「イタリアのトルコ人」全曲
■スミ・ジョー(S:フィオリッラ) シモ−ネ・アライモ(Bs:セリム) ラウル・ヒメネス(T:ナルチーゾ) エンリーコ・フィッソーレ(Bs:ジェローニオ) スザンヌ・メンツァー(MS:ザイーダ) リーター・ブロンダー(T:アルバザール) アレッソンドロ・コルベッリ(Bs:詩人)
ネヴィル・マリナー指揮 アカデミー オヴ セイント. マーティン- イン- ザ- フィールズ アンブロジアン オペラcho ジョン・コンスタブル(fp)
ディスク・データ
CD// 海外盤 {DDD} PHILIPS*475 8249 (2枚組)
発売:07年/録音:1991年/収録時間:76+77分
△ジ オリジナルズ・シリーズ △伊語詞・英訳掲載
△ディスク中心部の刻印=Made in Germany by EDC
コンディション
◇ディスク:1)A,2)A-/ 小スリキズ少しあり
◇ブックレット:A-/ ジャケ面上辺に小キズ少しあり / 内部白地部分に軽い変色あり
◇プラケース:B+ ◇バック・インレイにシワ少しあり(強め)
録音データ・その他
☆1991. 8〜9 ロンドン・セイント ジョンズ教会における録音。(P) エリック・スミス、(E) エルド・グロート 他2名。
−「セビリアの理髪師」,「チェネレントラ」に続く マリナーのロッシーニ・オペラ録音第3作でした。
−大成功した「アルジェのイタリア女」の反対、トルコ男の視点からのオペラ・ブッファ。しかしロマーニの台本はナンセンスで喜劇らしい喜劇「アルジェのイタリア女」とは異なり、詩人というドラマの進行役を中心に、トルコ男に恋する浮気な女性と、その女性を囲む男性たちとの間での仮面舞踏会によるアイデンティティ喪失状態で起きる愛の悲喜劇を描いています。
−総じてお手本のように美しく整った演奏と言えそう。マリナーの指揮はもちろん要所を抑え、メリハリをうまくつけており、力強いフィナーレを聞かせるとはいえ、ロッシーニの喜劇の持つ活力や逞しさをことさら強調することはなく、代わりにこれ以上ないのではないかと思われるほど美しい演奏でうまくまとめています。−歌手陣も昔のような芝居っ気たっぷりに歌うことはない代わりに、昔では考えられないほど音楽的に優れており、歌手陣もこれ以上美しい演奏はないのではないかと思われるほど。韓国出身のスミ・ジョーも見事。肉感的ではないものの色気はあり、男を惑わす女の感じは出ています。特に第1幕 第6曲のジェローニオとの二重唱の最後 (「セビリャの理髪師」 のロジーナとフィガロの二重唱に似た) の軽く柔らかいコロラトゥーラにはホレボレさせられました。日本人でこれくらいのレヴェルのソプラノが生まれることを切に願うばかりです。
−それにしても第1幕 第3曲の2、セリムが船で上陸する場面の合唱が「ドン ジョヴァンニ」の地獄落ちの場面の騎士長登場の歌のパロディであるのは痛快。ロッシーニの悪戯っぽいアイディアにニンマリとさせられてしまいます。
- [カートに入れる] のボタンがないものは売れてしまった商品です
- This is sold only in Japan.
- 商品データの見方はこちら
- ディスク各部の名称等について
- 商品等のお問い合わせはメールにてお願いしまします。電話はご容赦ください








