ヴェルディ：リゴレット　ショルティ＝； メリル(Br) モッフォ(S) 他 （GD86506・2CD）

曲目・演奏者

●ヴェルディ：
「リゴレット」全曲

■ロバート・メリル(Br：リゴレット)　アンナ・モッフォ(S：ジルダ)　アルフレート・クラウス(T：マントヴァ公爵)　ロザリンド・エリアス(A：マッダレーナ)　エツィオ・フラジェッロ(Bs：スパラフーチレ)　アンナ・ディ スタジオ(A：ジョヴァンナ)　デイヴィッド・ウォード(Bs：モンテローネ) 他
　ゲオルク・ショルティ指揮 RCAイタリア・オペラo　同cho

ディスク・データ

CD// 海外盤 {DDD} RCA＊GD86506(2) (2枚組)
　発売：87年／録音：1963年／収録時間：54+59分
△ヴィクター オペラ シリーズ　△紙箱付き　△伊語詞・英訳掲載
△ディスク＝Made in Germany

コンディション

◇ディスク：1)B+/ スリキズ少しあり(強め含む＊動作確認済) / 外縁に小スリキズ少しあり，2)A-/ 小キズ少しあり / 内縁にスリキズ少しあり(強め)
◇ブックレット：B+/ シワ部分的にあり(少なめ / 小さめ / 強め含む) / 表紙に細かい薄汚れ少しあり
◇プラケース：A-〜B+　◇紙箱：B+/ 線キズ部分的にあり / 白地部分に変色あり(軽め) / 天面と背表紙に薄汚れあり / ディスク取り出し口端に軽い傷みあり

録音データ・その他

☆1963. 6 ローマ・RCA イタリアーナ スタジオにおける録音。(P) リチャード・モーア、(E) ルイス・レイトン。
−若き日のショルティのエネルギッシュなダイナミズムは鮮烈。とはいえ一本調子ではなく、テンポの緩急をうまく使い、さまざまな人間的な情感表現に触れようとしています。−メトでの活躍したアメリカ人を中心とした歌手も魅力的。メリル、モッフォ、エリアス、そしてフラジェッロもアメリカ人とのこと (モッフォとともにイタリア系)。なかでも日本ではあまり人気のないメリルの優れた歌唱を聞くことができる代表的な録音と言えるでしょう。リゴレットの悪辣な道化というう面とともに、父親としての深い愛情など、人間的な側面を見事に表現しています。高貴さを感じるようなクラウスの瑞々しい歌声はここでも見事。ドン ファン的な放蕩貴族にしてはあまりにベビーフェイスっぽい気もしますが、そのお手本のような美しい歌唱には抗しがたい魅力を感じます。エリアス、フラジェッロもいい。
−さてモッフォのジルダですが、さすがに異質。透明な声質の清純派コロラトゥーラではなく、声はやや重くておとなっぽく、どうしてもお色気こぼれてしまう歌唱で、まるでマッダレーナのようにも聞こえてきます。これほど妖艶な「そはかの人か」は他にないことでしょう。デリラかタイスの歌でも聞いているような気にもなりますが、この声でコロラトゥーラをこなすのがスゴイ！ 軽くてうまいコロラトゥーラが多くなった現代にあって、このような個性を発揮したコロラトゥーラは貴重です。

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