モーツァルト：ピアノ三重奏曲全集　クラウス(p) ボスコフスキー(vn) ヒューブナー(vc) （CHS7697962・2CD）

曲目・演奏者

●モーツァルト：
[1] ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 K.254
[2]　同　第6番ハ長調 K.548
[3]　同　第5番ホ長調 K.542
[4]　同　第7番ト長調 K.564　§
[5]　同　第2番二短調 K.442
[6]　同　第3番ト長調 K.496
[7]　同　第4番変ロ長調 K.502

■リリー・クラウス(p)　ヴィリー・ボスコフスキー(vn)　ニコラウス・ヒューブナー(vc)

ディスク・データ

CD// 海外盤 {MONO/ ADD} EMI＊CHS 7 69796 2 (2枚組)
　発売：88年／録音：1954年／収録時間：77+71分
△ディスク＝Made in W. Germany / SONOPRESS刻印あり

コンディション

◇ディスク：1)A-〜B+/ 小スリキズ少しあり(強め含む＊動作確認済)，2)A-/ 小キズ少しあり
◇ブックレット：B+/ シワ部分的にあり(少なめ / 強め含む) / 白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース：B+

録音データ・その他

☆1954. 10〜12 ウィーン・ムジークフェラインザールにおける録音。(P) A. ドゥハメル。録音：DISCOPHILES FRTANCAIS。
−1956年 モーツァルト生誕200年に合わせて録音されたもの。とにもかくにもクラウスの素晴らしさ。べたつかず、粒立ちのよい瑞々しいピアノ。強靭なフォルテを駆使したダイナミズム。一方で弱音による抒情もなよなよせずに小気味よさを保ちながら清冽。ダイナミックレンジの広い演奏からモーツァルトの愉悦が沸き上がります。−ボスコフスキーのヴァイオリンは現代の感覚からすると決してうまいとはいえず、またレガートを多用する歌い方はクラウスとタイプが違うのですが、明るく優雅。クラウスがひっぱる形で絶妙なアンサンブルとなっているところが聞きものと言えるでしょう。ふたりは1950年代中頃、モーツァルトとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集 (全集) を録音しており、仲が良かったであろうことが伺える演奏です。−ヒューブナーはオーストリアのチェロ奏者 (1910- 85)。ウィーン・フィルの首席奏者をつとめ、さまざまなアンサンブルに参加しました。三重奏としてチェロもが積極的に演奏するというのではなく控えめで、ヴァイオリンとピアノの二重奏の伴奏として参加しています。古いタイプのスタイルと言えるのかもしれませんが、それでも今もなお この曲集の最も魅力的な演奏のひとつでしょう。−モノーラルながら音が冴えているのも嬉しいところです。