ディーリアス, バックス, アイアランド 管弦楽曲集 バルビローリ=LSO, ハレo (EMI)
曲目・演奏者
●[1] バックス:「ティンタジェル」(交響詩)
[2] ディーリアス (ビーチャム編):「楽園への道」(「村のロメオとジュリエット」 より間奏曲)
[3] 同 :「イルメリン」前奏曲
[4] 同 :夏の歌
[5] 同 (フェンビー編):「ラ カリンダ」
[6] 同 :「夏の庭園で」
[7] アイアランド:ロンドン序曲
■ジョン・バルビローリ指揮 [1-4,7]ロンドンso [5,6]ハレo
ディスク・データ
CD// 海外盤 {ADD} EMI*3 79984 2
発売:07年/録音:1965, 66, 68年/収録時間:74分
△GRCシリーズ △ARTリマター △ディスク=MADE IN THE EU
コンディション
◇ディスク:B+/ スリキズ少しあり(強い1本)
◇ブックレット:A〜A-/ 内部白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース:B+
録音データ・その他
☆[1,7]1965. 12,[2]1965. 8,[3,4]1966. 7,[5,6]1968. 7;[1,5-7]アビー ロード第1スタジオ,[2-4]キングズウェイ ホール (以上ロンドン) における録音。(P) [1,2,7]R. K. アンダーソン,[3-6]C. ビショップ、(E) [1-4.,7]C. パーカー,[5,6]S. エルサム。
−[1-4,7]ロンドン響との「イギリスの音の絵」というアルバムに、ハレ管との[5.6]を加えたもの。
−アーノルド・バックス (1883- 1953) の[1]は1919年作曲。大西洋の岩壁にそびえ立ち、夏の陽射しに晒されたティンタジェル城を描いており、ケルト風の主題はアーサー王を意識したものとのこと。また中間部にはアーサー王物語とのつながりがある、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」からの引用が現れます。平明な作風でスケール大きく、楽しい作品です。バックスは名ピアニストで愛人のハリエット・コーエンを伴ってコーンウォルのティンタジェル城を訪れており、曲はコーエンに献呈されました。
−[7]のジョン・アイアランドはスコットランド系のイギリスの作曲家 (1879- 1962)。[7]は1936年作曲ですが、ブラス・バンドのための喜劇序曲を改作したもの。私は初めて聞くと思いますが、なかなか楽しい。不穏ながらいたずらっぽい導入部に続いて、まさしく雑然としてにぎやかな都会 ロンドンを活写しているようです。中間部のホルンによる悲しげな音楽は夜中 寝静まったロンドンの寂しさかと思いきや、作曲年に亡くなった友人での彫刻家への哀歌とのことです。
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