フランセ室内楽曲集　フランスOct，フランセ(p) （INDE043・3CD）

曲目・演奏者

●フランセ：
[1] 弦楽四重奏曲
[2] ヴァイオリンとピアノのためのソナティナ
[3] 主題と変奏 (cl, p)
[4] ディヴェルティスマン (p, 弦楽三重奏)　§
[5] 十重奏曲 (弦楽五重奏, 木管五重奏)
[6] 8つのバガテル (p, SQ)
[7] モーツァルトの五重奏曲 K.452 にもとづく九重奏曲 (ob, cl, hrn, fg, 弦楽五重奏)　§
[8] 八重奏曲 (cl, hrn, fg, 弦楽五重奏)
[9] ディヴェルティスマン (fg, 弦楽五重奏)
[10] クラリネット五重奏曲 (cl, SQ)
[11]「羊飼いのひととき またはブラッスリーの音楽」(p, 弦楽五重奏)

■フランス八重奏団 (オクトゥオール ド フランス)　[2-4,6]ジャン・フランセ(p, 指揮)　※演奏者詳細は3つめの画像参照下さい

ディスク・データ

CD// 海外盤 {DDD} INDESENS＊INDE043 (3枚組)
　発売：12年／録音：[1-7]1996, [8-11]2012年／収録時間：55+55+68分
△マーキュリーによる六ツ折の日本語解説書付き

コンディション

◇ディスク：1,2)A，3)A-/ 小キズ少しあり
◇ブックレット：A-〜B+/ シワ少しあり / 部分的に軽い波うちあり
◇プラケース：B+〜B　◇フロント&バック・インレイに軽い波うち少しあり

録音データ・その他

☆[1-7]1996年 アントニー，[8-11]2012. 2 モントルイユ- スー- ボワ・スタジオ・セクエンツァ (以上パリ近郊) における録音。
−INDESENS (アンデセンス) は2006年 ブノワ・ドーによって設立されたフランスの独立系レーベル。2011年 CALLIOPE を買収し、2023年に両レーベルが合併して INDESENS CALLIOPE RECORDS となりました。当アルバムは フランセ協会と提携した公式アルバムとのこと。
−[DISC-1,2] はフランセ存命時代の録音で フランセ84歳頃。若いアンサンブルを監督, 指揮し、[2-4,6] ではピアノを弾いています。フランセはこの翌年に亡くなりますので、当アルバムの2枚分は最後の録音 (のひとつ) でしょう。他であまり聞くことができない曲が収録されており、フランセ・ファンとしては嬉しいところ。[4]ディヴェルティスマンもいつものいたずらっ子のような曲ながら、第3楽章: アンダンテでは深いメランコリーを湛えた曲であることが印象的。ただしニヒルなものを含む気もします。−フランセにはモーツァルトのパロディ曲がありますが、[7]はピアノと管楽の五重奏曲をまるまる管楽四重奏+弦楽五重奏に編曲しているのが驚きです。管楽パートはそのままで、ピアノ・パートを弦楽五重奏に編曲したとはいえ、なんとも奇妙な編成。1995年の作品ですから録音の前年の作です。−ライナーを読んで、この奇妙な編曲は、ここで演奏しているフランスOctからの依頼で書かれたものであることが分かり案舌。怖くて引き受けるか散々迷ったものの、いざ編曲にとりかかると、モーツァルトが微笑みかけてくれたという話はなんとも素敵です。−一方 16年ほどのちに録音された [DISC-3] は有名曲と言っていいのか、他にも録音のある曲が選ばれています。ただ演奏は作曲者本人が参加した [DISC-1,2] のほうが断然いい。
−輸入・販売元 マーキュリーによる六ツ折の日本語解説書が付いています (4つめの写真にあるように一部に破れがあります)。各曲の解説はないものの、なかなか日本語で読むことのできないフランセとその音楽についてを読むことができます。−ところで 3, 4つめの画像は、たとえば「ン」のチョン部分などの小さな点が抜けるという不思議な現象が起きています。他の画像と同様 複合機プリンターでスキャンし PCに取り込んだものですが、紙質が影響しているのでしょうか???