マスネ:ノートルダムの曲芸師,ナヴァラの娘 デルヴォー=ORTF 他; ヴァンゾ(T) 他 (LDC278911・2CD)

メイン画像:マスネ:ノートルダムの曲芸師,ナヴァラの娘 デルヴォー=ORTF 他; ヴァンゾ(T) 他 (LDC278911・2CD)ジャケット写真

  • サブ画像1:マスネ:ノートルダムの曲芸師,ナヴァラの娘 デルヴォー=ORTF 他; ヴァンゾ(T) 他 (LDC278911・2CD)ジャケット写真

商品番号:LDC278911

  • 通常価格:3,000円(内税)
  • 会員価格:2,850円(内税)【5%OFF】

曲目・演奏者

●マスネ:
[1]「ノートル- ダムの曲芸師」(3幕の奇蹟劇) 全曲
[2]「ナヴァラの娘」(2幕のエピソード)全曲

■[1]アラン・ヴァンゾ(T:ジャン) ロベール・マッサール(Br:ボニファース) ジュール・バスタン(Bs:修道院長) ルシアン・ロヴァノ(Bs:レミージョ) 他
 ピエール・デルヴォー指揮 フランス放送協会po (ORTF) 同cho,聖歌隊
[2]ジュヌヴィエーヴ・モワザン(S:アニタ) アラン・ヴァンゾ(T:アラキル) ジャック・マルス(Br:ガリード)
 ジャン- クロード・アルトマン指揮 フランス放送オペラ (ラディオ- リリーク) o 同cho

ディスク・データ

CD// 海外盤 {STE, MONO/ ADD} LE CHANT DU MONDE*LDC278911〜2 (2枚組)
 発売:89年/録音:[1]1973, [2]63年/収録時間:59+65分
△仏語詞掲載 △ディスク=Made in W. Germany / SONOPRESS刻印あり

コンディション

◇ディスク:B/ スリキズ部分的にあり(強め含む/ 細かい横方向のかたまり含む*全編の動作確認済),2)A-〜B+/ スリキズ部分的にあり
◇ブックレット:A-〜B+/ シワ少しあり(強め含む) / 白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース:B+// おもて面のほうのフタかみ合わせやや悪い
◇フロント, バック・インレイ白地部分に変色あり(軽め)

録音データ・その他

☆[1]1973. 12,[2]1963. 11 以上パリにおける録音。[2]はモノーラル。放送用録音。
−マスネの珍しいオペラ2作をカップリングしたもの。しかも2作ともマスネらしくない曲というのも面白い。−[1]「ノートルダムの曲芸師」は3幕からなるオペラで、「ミラクル (奇蹟劇)」と銘打たれています。1902年 モンテ- カルロ歌劇場にて初演。リブレットはアナトール・フランスによる同名の短編。女声だけのプッチーニの「修道女アンジェリカ」と同じく修道院が舞台ながら、それとは対照的に天使の声以外は男性のみというのが面白い。ストーリー= 貧しい曲芸師ジャンが聖歌をもじった歌を群衆の前で歌ったことから修道院長にとがめられたことがきっかけで、修道院に入ることになる。しかしラテン語の聖歌を歌うことができないなど、落ちこぼれて悩むジャン。しかし料理番ボニファースがしてくれた 自分の精一杯をおこなえば聖母の祝福を受けることができるという話に感動する。ジャンは聖母像の前で、私が捧げることができるのはこれでございますと曲芸を次々と披露。疲れ切って倒れてしまう。修道士たちが冒涜者と非難するが、聖母像が突然輝き、天上から天使の声が聞こえ、聖母の手がジャンを祝福するように動く。皆が驚く中、許しを請うジャン。天使のハレルヤの合唱に迎えられてジャンは昇天する。−第1幕は町の広場が舞台で、その前半は群衆をともなうにぎやかな場面ではあるものの、全体的には宗教的な雰囲気の抒情的な音楽によるオペラ。大衆の受けを気にせず、マスネが自ら取り上げたプロットとのことで、マスネの最も優れたオペラという評価もあるようです。
−演奏が素晴らしい。フランス伝統の歌唱に、フランス伝統のオケの響き。フランス・リリック・テノール ヴァンゾがまずもって素晴らしく、柔らかく美しい歌唱で、学はないながら優しい性格で、現世での能力の限界を感じ、神のもとへ行くことを望む愚直な青年を好演。フランスEMIがヴァンゾを重用しなかったことが残念です。マッサール、バスタンもフランスの低声らしく、太くなく軽さのある声。1973年、ヨーロッパのオケがどんどんインターナショナル化する前に、このような純フランス風の響きの演奏が残されたことは大変ラッキーでした。

ー[2]「ナヴァラの娘」は2幕からなる短編オペラ。リブレットはフランスの劇作家 ジュール・クラルティの短編小説「煙草」によっています。1894年 ロンドンで初演。マスネ唯一のヴェリズモ・オペラで、マスネの「カヴァレリア ルスティカーナ」と呼ばれているとのこと。ストーリー= 1870年代のスペイン、カルリスタ戦争を舞台にした、政府軍の軍曹アラキルと ナヴァラの孤児であるアニタの身分違いの恋。アラキルは家柄がよいため父レミージョは結婚に反対しており、アニタに大金を持参金として持ってくるなら結婚を許すと言う。その言葉に突き動かされたアニタは無謀にも敵地に行って敵将ツッカラーガを殺し、その褒美として大金を手にする。これでアラキルと結婚できると喜んだが、戦場から戻ってきたアラキルは深手を負っていた。アラキルはアニタがツッカラーガの情婦と疑うようになっていたが、アニタがツッカラーガを殺したことに気づき、驚きながら死ぬ。絶望したアニタは後を追おうとするが、短剣が手元にない。アニタは正気を失い、鋭い笑い声を発するところで幕となる。ー繊細で華麗な音楽、特に美少女を優美な音楽で表現することが得意なマスネの最も異質な音楽でしょう。ただしスペイン情緒はマスネの得意とするところです。しかし管弦楽による悲劇的な序奏から劇的で、戦場の勇壮な音楽とともに激しい女の情念に迫っています。
ーアニタを歌うモワザンはリリコ あるいはレッジェーロを思わせる美しい声ながらスピントの利いた強い発声が可能で、アニタの激しい性格を見事に表現していて素晴らしい。最後の狂気の笑い声も堂に入っています。彼女はパリ生まれ (1923- 2020)。1949年から1968年までパリ・オペラ座で活躍。プーランクの「スターバト マーテル」の世界初演にも参加しました。「ファウスト」, 「ミニョン」、「ファウストの劫罰」、あるいはマスネの作品などを得意としましたが、録音はオペレッタ中心であったというのは残念です。−ここでもヴァンゾが好演。アラキルがよい家柄であることが聞こえてきます。−演奏後にアナウンスがあり、放送用録音であったのかと気づかされました。モノーラルながら音質良好です。

商品番号:LDC278911

  • 通常価格:3,000円(内税)
  • 会員価格:2,850円(内税)【5%OFF】