ドヴォルザーク:聖ルドミラ スメターチェク=プラハso 他 (SUPRAPHON・2CD)
曲目・演奏者
●ドヴォルザーク:
「聖ルドミラ」(オラトリオ) 全曲
■ヴァーツラフ・スメターチェク指揮 プラハso チェコ・フィルハーモニックcho エヴァ・ジグムンドヴァー(S:ルドミラ) ヴィエラ・ソウクポヴァー(A:スヴァタヴァ) ベノ・ブラハト(T:ポジヴォイ公) リハルト・ノヴァーク(Bs:イヴァン) ヴラディミール・クライチ−ク(T:農夫)
ディスク・データ
CD// 海外盤 {AAD} SUPURAPHON*11 2141-2 212 (2枚組)
発売:94年/録音:1963年/収録時間:65+73分
△チェコ語・英独仏訳掲載 △ディスク=MADE IN CZECH REPUBLIC
コンディション
◇ディスク:1)A-/ 細かいスリキズ少しあり / 外縁に小キズ少しあり,2)A-/ 小キズ, 小スリキズ少しあり / 内縁に線キズ少しあり, 外縁に小線キズ少しあり
◇ブックレット:A-〜B+/ 表紙両面に小シワ少しあり(裏面強め) / 内部白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース:B+
録音データ・その他
☆1963. 10, 11 プラハ・ルドルフィヌム・ドヴォルザーク ホールにおける録音。(P) ラディスラフュ・シップ、(E) フランチシェク・ブルダ。
−イギリスの音楽出版社 ノヴェロ社から依頼を受けて作曲したオラトリオ。チェコの偉大な詩人 ヤロスラフ・ヴルフリツキーが書いた チェコの守護聖人のひとり 聖ルドミラの物語。作曲は主として1885年8月から翌年5月。交響曲第7番に続く作品ということになります。チェコは当時 オーストリア- ハンガリー帝国の支配を受けており、1984年にチェコ語の歌を歌うことを禁じられたとのこと。当曲はそうした政情不安の中で書かれ、民族的な要素が (特に合唱曲に) 現れているとのことです。−初演は WIKIPEDIAによると、1886年10月 イギリスのリーズでおこなわれ、大成功で、ドヴォルザークの国際的な名声を確立する一助となった、とあります。当アルバムのライナーにも “Triumphant Premiere” とありますが、WIKI英語版ではまったく逆。不評で、作品の長さ、チェコの主題、そしてヘンデル、メンデルスゾーンらドイツ音楽の影響が批判された、とあります。ともかくドヴォルザークは後にいくつかの部分を書き直し、短縮したとのことです。
−それでも3部構成、全45曲と大規模。第1部:メルニク (プラハからそう遠くない) のルドミラの城を舞台にしており、異教時代を描いています。古代からの慣習的な儀式は、唯一の神への信仰を受け入れるように呼び掛ける司祭イヴァンによって遮られ、ルドミラはその雄弁さとカリスマ性に魅了される。第2部:ルドミラはベローン周辺の森の奥深くにある洞窟にイヴァンを訪ねます。そこでボジヴォイ公に出会い、イヴァンの信仰をともに受け入れるとともに恋に落ちる。第3部:モラヴィアのヴェレフラドでルドミラがキリスト教の布教者となる。以上が描かれています。−台本は史実に基づくもの。モラヴィア (チェコ東部) はビザンツ帝国の影響下。モラヴィア公ラスティスラフは、ギリシャのテッサロニキのキュリロスとメトディオス兄弟に 祖国にキリスト教を広めるよう依頼。863年 彼らはスラヴ圏最古のグラゴル文字をもたらすなど、キリスト教の布教と文化的な発展をもたらしました。
−当演奏はその古典的な録音でしょう。先年 新しい録音が NAXOS から発売されたようですが、長く唯一の録音であったのではないでしょうか。当演奏では 全45曲のうち 2曲をカット。ブックレットに部分的なカットも丁寧に記載されているのが素晴らしい。こんなの初めて見ました。−演奏はローカル色が色濃いもの。せめてチェコ・フィルであったならとも感じますが、スメターチェクの指揮は素晴らしい。むやみにドラマ性を強調するところがなく、じっくりと抒情を描いており、彼の優れた音楽性を感じさせてくれます。ルドミラを歌うジグムンドヴァーをはじめ歌手も好演といえるでしょう。ドラマティックな要素も充分に織り込まれたオラトリオを充分に楽しませてくれます。
−国内盤で発売されたことがあるのか調べてみますと 1991年 コロムビアから発売されていました。LPでは発売されたことがなく、その機会が国内初発売であったとのことです。
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