戸田邦雄:合奏協奏曲,山本直純:カプリチオ 下野竜也=日本po 他 /L (JPS48CD)
曲目・演奏者
●[1] 戸田邦雄:合奏協奏曲「シ・ファ・ド」
[2] 山本直純:和楽器と管弦楽のためのカプリチオ
■下野竜也 指揮 日本po
[1]遠藤剛史(picc) 坪池泉美(ehr) 伊藤寛隆(Bs-cl) オッタビアーノ・クリストフォリ(tp) 福島喜裕(ヴィヴラフォン) 小池 拓(va)
[2]片岡リサ(筝) 野澤徹也(三味線) 石垣征山(尺八) 望月太喜之丞,富田慎平,黒坂 晃 (邦楽打楽器) 西川浩平(竜笛) 三浦 肇(ds) 尾尻雅弘(g)
ディスク・データ
CD// 国内盤 {DDD} 日本フィル*JPS-48CD
発売:13年/定価:2300円/録音:2012年LIVE/収録時間:49分
△ライナーノート=片山杜秀
コンディション
◇ディスク:A-/ 小キズ少しあり / 外縁部分的に小キズあり
◇ブックレット:A-/ シワ少しあり(強め)
◇プラケース:B+ ◇オビもとからなし
録音データ・その他
☆2012. 7. 14 東京・サントリーホールにおけるライヴ録音。(D) 鈴木重行、(Rec) 鈴木重行, 中野賢一, 佐瀬亨。
−日本フィルの自主製作盤。日本フィルが委嘱した作品を再演する「日本フィル・シリーズ」再演コンサートから。
ー戸田邦雄は東京生まれ (1915- 2003)。幼少より作曲に関心を示し、東京帝国大学 (現 東京大学) 法律学部政治学科在学中も音楽活動を続行。卒業後 外務省外交官としてドイツやソ連の大使館に勤務するかたわら、現地の大学で和声や音楽理論を聴講したとのこと。1941年より3年間 諸井三郎に作曲を師事。戦後 抑留中にレイボヴィッツ著「シェーンベルクとその楽派」を読破。帰国後 それを同門の作曲家に紹介したことが 12音技法が日本に広まる契機となったとのことです。戸田は多くの技法のひとつとして12音技法を用い、他の12音主義者たちとは異なるロマン的な響きのする作品を残したと評されているようですが、1968年初演作 [1]もそうした評が当てはまるようです。
ー山本直純の管弦楽作品があるとは知りませんでしたが、[2]は1963年の初演作で、まだ山本直純は有名ではなかった頃の作品とのこと。しかしこれが外連味たっぷり、びっくり仰天、破格の作品で、いかにもメディアでクラシック界をはみ出して活躍した彼を彷彿とさせる作品。5楽章ながら日本の四季を描いており、第1楽章の開始はバルトークの「オケコン」を意識したのではなどと思って聞いていると、ドラムスが入ってポップスやジャズっぽい音楽となり、しかも三味線のメロディを弾かせることにたまげました。夏から冬の2〜4楽章は続けて奏され、第3, 4楽章が秋で、秋祭りのお囃子。日本太鼓のカデンツァが入り、「エンヤコラ」などの掛け声も入りクライマックスを築きます。ジャケ写の意味が理解できました。当時は評価されなかったようですが、直純氏が亡くなってその功績が認められるようになった今日、受け入れられる素地ができたと言えるのではないでしょうか。
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