バッハ:平均律クラヴィーア曲集全曲 レッサー(p) (DHR7893・3CD)
曲目・演奏者
●バッハ:
平均律クラヴィーア曲集 BWV.846〜893 全曲
〔第1巻: 前奏曲とフーガ第1〜18曲 § 同 : 同 第19〜24番,第2巻: 同 第1〜10曲 § 同 : 同 第11〜24曲〕
■アーサー・レッサー(p)
ディスク・データ
CD// 海外盤 {ADD} DOREMI*DHR-7893〜5 (3枚組)
発売:07年/録音:1964年/収録時間:72+77+70分
△ディスク=MADE IN CANADA
コンディション
◇ディスク:1)B+〜B/ スリキズ部分的にあり(強め含む) // レーベル面に線キズ少しあり(小さめ),2)A-〜B+/ 小スリキズ少しあり(強め含む) // レーベル面にスリキズ少しあり,3)A-〜B+/ スリキズ少しあり(小さめ / 強め);3枚)動作確認済
◇ブックレット:B+/ 表紙にシワあり(強め含む) / 白地部分に軽い変色あり
◇プラケース:B+ ◇バック・インレイ白地部分に軽い変色あり
録音データ・その他
☆1964年 クリーヴランド・レッサーのスタジオにおける録音。(Rec) ケネス・ハーマン。
− レッサーはNY生まれのアメリカ人 (1894- 69)。ピアニストだった父から音楽教育を受け、音楽芸術研究所で学びました。1913年 ベルリンでデビューを飾り、1916年 NYでデビュー。その後 ヴァイオリニストのモード・パウエル、ミッシャ・エルマン、ソプラノ歌手 エルネスティーネ・シューマン- ハインクらの伴奏者をつとめました。エルマンとは日本を含む極東楽旅をおこなったとのこと。1926年からクリーヴランド音楽院で教鞭をとりましたが、変わらず演奏活動を活発におこないました。1943年から日本担当のアメリカ陸軍諜報部員として勤務。戦後まもなくの1946年に来日し、日比谷公会堂でショパンのピアノ協奏曲第1番を演奏。またリサイタルも開催。レッサーは戦後初 日本で本格的な演奏をおこなったアメリカ人音楽家でした。戦後も活発な音楽及び執筆活動続け、「アメリカの歌におけるユーモア」等の本を出版したとのことです。DICOGS を見てみますと、レコーディングは少ないわけではありませんが メジャー・レーベルはなかったようです。現代の日本では知る人ぞ知る存在でしょう。−なお弟フランクは作曲家です。
−当アルバムは個人のスタジオにおける録音。オリジナルは Cleveland Institute of Music (CIM) というレーベルのようです。TELARC からもLPの発売があったようです。この DOREMI からの復刻は、CIM の6枚組みLP をもとにしたもののようです。ステレオ録音ですが、広がりは少なく、まるでモノーラルのよう。音こもり気味でフォルテで音がビビったりもしますが、悪くありありません。極端に貴重な録音であることを考えれば、充分納得の音質でしょう。DOREMIレーベルの主宰 ジェイコブ・ハーノイ (オーフラ・ハーノイの父) は「アナログ期における平均律のベスト」とのこと。ロマンティックな動きのある主情的な演奏であると同時に、乾いたスタッカートによるエネルギッシュな演奏にグールドの影響が色濃く感じられます。グールドの「平均律」は1962〜71年にかけて少しずつ録音されましたが、第1巻第1〜8番の初出は1963年でしょうか。当録音の前年です。グールドの演奏に触発され、影響を受けて、消化して、グールドに先んじて「平均律」全曲を録音したという可能性はないでしょうか。
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