▽Rシュトラウス：影のない女　ベーム＝OWSO； ニルソン(S) ベリー(Br) 他 /L （F95G50292・3CD）

曲目・演奏者

●R. シュトラウス：
「影のない女」Op.65 全曲

■ジェイムズ・キング(T：皇帝)　レオニー・リザネク(S：皇后)　ルート・ヘッセ(MS：乳母)　ヴァルター・ベリー(Bs：バラク)　ビルギット・ニルソン(S：バラクの妻)　ペーター・ヴィンベルガー(Br：霊界の使者)　ゲルトルーデ・ヤーン(S：天上からの声) 他
　カール・ベーム指揮 ウィーン国立歌劇場o　同cho

ディスク・データ

CD// 国内仕様盤 {ADD} Po−DG＊F95G 50292〜4 (415 472-2) (3枚組)
　発売：86年／定価：9500円／録音：1977年LIVE／収録時間：64+55+55分
△海外盤のブックレットを日本語版に入れ替え 日本語長オビを附したもの
△紙箱付き(▽厚さ3.4センチ)　△大判ブックレット付き(96ページ)　△歌詞対訳掲載
△ライナーノート：A. ホールシュナイダー(和訳), 渡辺護
△ディスク＝Made in W-Germany by PolyGram (ディスク中心部の刻印なし) / 01 #, 02 #

コンディション

◇ディスク：1)A-/外縁に線キズあり, 内縁にスリキズ少しあり，2)A-/ 小スリキズ少しあり / 内外縁にスリキズ少しあり，3)A-/ 小スリキズ少しあり / 内縁にスリキズあり // レーベル面：1,3)中心部に細かいスリキズ少しあり，2)黄色のペイントのはみ出し少しあり
◇ブックレット：A-/ 表紙に細かい薄汚れ少しあり / 裏表紙に小キズわずかにあり
◇プラケース：B+　◇紙箱：B/ おもて面左下に傷み(線キズ)あり, その他線キズ, 小傷み少しあり / 細かい薄汚れあり(裏面は少し)
◇長オビ：B〜B-/ 線キズ部分的にあり(おもて面強い) / 背表紙の黄色地部分に色あせあり

録音データ・その他

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☆1977. 10. 23, 27 ウィーン国立歌劇場におけるライヴ録音。
−フォン ホフマンシュタールの台本による3幕のオペラ。あらすじ ＝ 東洋の島々に住む皇帝は霊界の王の娘と結婚している。皇后となった彼女には影がなく、子供ができない。影をもたぬ呪いで皇帝が石になるのを嘆き、皇后は貧しい染物屋の女房から影をもらい受けようと図る。しかし結局彼女は他人を犠牲にしてまで影の入手を望まない。その精神の尊さゆえに奇跡が起こり、皇帝は石から甦り、彼女も影を得て人間になる。−物語は魔法の世界を舞台としていますが、霊界、人間界、地下の暗闇を行き来します。｢魔笛」を意識したと言われるおとぎ話的な作品ですが、よりおとな向きで、象徴的、暗示的。愛と自己犠牲による救済の暗示はワーグナーにも通じるものでしょう。しかし最後は輝かしいハッピーエンド。−音楽は大編成のオケを用いており、大音響から室内楽的な繊細な表現まで シュトラウスの多彩な作曲技法が遺憾なく発揮されています。覚えやすいメロディでできているわけではありませんが、難解というほどではなく、ふと美しいメロディが心を捕らえたりします。第3幕は特に感動的な音楽です。
−ベーム自身が監修した放送用テープからのCD化。音質良好。ベーム83歳時、死の4年前の演奏ながら、集中力の高さを感じる白熱とともに、余裕と円熟味のある指揮ぶりが素晴らしい。ヴェテラン歌手陣も総じて優れています。−ベームは1955年11月 ウィーン国立歌劇場再建記念で当オペラを取り上げ、同年中にセッション録音 (DECCA)。またバラク役だけが異なっているそのライヴ録音も正規録音でCD化されました (ORFEO)。なお その2種の録音でもリザネクが皇后を歌っています。
−初出LP (78MG 4547〜9) のひと月後に発売された国内初CD化盤。ブックレットはLPと共通であったようで、LP番号も併載されています。