ダンディ:フランス山人交響曲,山の夏の日 ヤノフスキ=仏放送po,Cコラール(p) (ERARO)
曲目・演奏者
●ダンディ:
[1]「山の夏の日」Op.61 (交響的三部作) 〔1. 暁, 2. 午後, 3. 夕暮れ〕
[2] フランスの山人の歌による交響曲 Op.25
■マレク・ヤノフスキ指揮 フランス放送po [2]カトリーヌ・コラール(p)
ディスク・データ
CD// 海外盤 {DDD} ERATO*2292-45821-2
発売:92年/録音:1991年/収録時間:54分
△ミュジフランス (ラジオ フランス) シリーズ △ディスク=Made in Germany
コンディション
◇ディスク:A-/ 小キズ少しあり / 外縁に小スリキズ少しあり
◇ブックレット:B+〜B/ 小口側端付近にシワあり(強め含む) / 白地部分に軽い変色あり
◇プラケース:B+ ◇バック・インレイ白地部分に軽い変色あり
録音データ・その他
☆1991. 5 パリ・ラジオ フランス スタジオ104 における録音。(P) アラン・ド シャンビュール、(E) ミシェル・ルパージュ。
−1984年から2000年までフランス放送フィルの音楽監督をつとめ、その実力の向上を成し遂げ、ERATOやRCAに録音を残したヤノフスキ。ダンディの代表作[2]と、自然描写が楽しい[1]。ロマンティックで情感がこもり、ニュアンスに富む演奏で楽しませてくれます。−また1993年 癌により46歳で亡くなったカトリーヌ・コラール晩年の録音でもあります。
−朝・昼・晩を描いた「山の夏の日」も基本的には「フランス山人」同様 自然賛歌でしょう。第1曲「暁」は不安げな調べの夜で始まりますが、ファゴットによる下降する2音はフクロウの鳴き声のよう。その後 長調に転じ、鳥のさえずりが聞こえる夜明け、そして輝かしく希望に満ちた朝が描かれます。−第2曲「午後」は明るさの中に気だるさが混じります。その後 民謡が聞こえ、ごく短い嵐。その後 「フランス山人」の第3楽章の主題にそっくりのリズミックな音の動きが聞かれますが、これもセヴェンヌ地方の民謡 (舞曲?) から採られているのでしょうか。−第3曲「夕暮れ」は快活な主題で始まりますが、グレゴリオ聖歌のようなメロディが現れ、厳粛な雰囲気を醸します。その後 不安げな情緒となり、何かを描写するようなハープの単調な動きや、様々な楽器の合奏による堰を切ったような下降音型、あるいはピアノなどによる雨が落ちるような音が現れます。これらはひょっとすると、夜の描写というよりも人間の最後の時を表しているのではないでしょうか。その後 眠りを表すような穏やかな曲調から、第1曲冒頭の夜の音楽が回帰。再びフクロウが鳴き、静かに曲を閉じます。
意味深長で親しみやすいとは言えないものの、示唆に富んだ優れた曲と感じます。
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