ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲 他 リヒテル(p) Cクライバー=Baye (CDC747967)
曲目・演奏者
●[1] ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲 Op.33
[2] シューベルト:幻想曲 D.760 (さすらい人) (バドゥラ- スコダ校訂版)
■スヴャトスラフ・リヒテル(p) [1]カルロス・クライバー指揮 バイエルン国立o
ディスク・データ
CD// 海外盤 {ADD} EMI*CDC 7 47967 2
発売:87年/録音:[1]1976, [2]63年/収録時間:59分
△ディスク=ディスク=Made in the UK / SWINDONの刻印あり △プラケース=ハード・タイプ
コンディション
◇ディスク:B/ スリキズ部分的にあり(小さめ / 強め含む)*動作確認済 // レーベル面部分的に薄スリキズあり
◇ブックレット:B-〜C+/ 強いシワ, ツメ咬み痕部分的にあり / 白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース:B+
録音データ・その他
☆[1]1976. 6 ミュンヘン・ブリュガーブロイケラー,[2]1963. 2, 4 パリにおける録音。(P) [1]ジョン・モードラー,[2]ピーター・オードリー、(E) アーネスト・ローテ,[2]ポール・ヴァヴァスュ−ル。
−[1]はリヒテルとクライバー 唯一の共演録音。1973年からずっと DGに録音をおこなっていたクライバーの “黄色い” ディスコグラフィに挟まっているEMI録音。クライバー伝によると、ふたりとも満足いく演奏ではなかったとのこと。ひょっとするとコンサートでこの曲を共演したわけではなく、レコーディングで初顔合わせがおこなわれたという可能性もあるのでしょうか。−しかしボヘミアの民族色などという言葉がばかばかしくなるほど、クライバーの洗練され、颯爽とした、切れ味あるダイナミズムは素晴らしい。一方のリヒテルは昔のような剛直な演奏ではなく、内面的な豊かさを求めているよう。ひょっとすると そのあたりにクライバーの不満があったのかもと ドシロウトは勘ぐったりするのですが、第2楽章は文句なく素晴らしい。ふたりの共演はこの楽章で最もはまり、曲の持つ美しさを最高の形で表現したのではないかと感じました。−[1]の13年ほど前の録音である[2]は巨人リヒテルの演奏が刻まれています。バドゥラ- スコダ校訂というのは ウィーン原典版のことでしょうか。オリジナル・カップリングは シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番です。
−ところで [1]の録音場所が「ブロイケラー」というビールを連想させる名であることに違和感を感じて調べてみますと、驚きの歴史がありました。もとはビアホールだったとのことですが、1800人以上を収容できる大きなスペースを持つことから さまざまな団体の演説場所に使われ、ヒトラーが有名な「ミュンヘン一揆」を起こしたのはこの場所だったとのことです。その後もヒトラーはここで演説をおこないましたが、1939年にヒトラー暗殺未遂事件が起こりました。その爆破の損傷によってビアホールは再開されることなく、第二次大戦終了までは食糧庫、戦後は占領軍であるアメリカ陸軍の食堂となりました。しかし1958年に再度 レストラン兼 集会場として開業。その際 音響の良さから録音スタジオがわりに使用されたとのことです。1979年に新しいビルを建てるために解体されたとのことですから当録音は解体の3年ほど前ということになります。なお場所はミュンヘン・フィルの本拠地ガスタイクのそばとのこと。ちょっとした違和感から歴史の扉が開くものです。
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