ロッシーニ：オリー伯爵　Lコボス＝OTCB； フローレス(T) 他 （UCCG1217・2CD）

曲目・演奏者

●ロッシーニ：
「オリー伯爵」全曲

■フアン・ディエゴ・フローレス(T：オリー伯爵)　ステファニア・ボンファデッリ(S：伯爵夫人アデール)　マリー- アンジュ・トドロヴィチ(MS：イゾリエ)　マリーナ・デ リソ(MS：ラゴンド夫人)　アラステア・マイルズ(Br：家庭教師)　ブルーノ・プラティコ(Br：ランボー)　ロセッラ・ベヴァクア(S：アリース)
　ヘスス・ロペス- コボス指揮 ボローニャ市立歌劇場o　プラハ室内cho

ディスク・データ

CD// 国内盤 {DDD} Un−DG＊UCCG-1217〜8 (2枚組)
　発売：04年／定価：6116円／録音：2003年／収録時間：66+64分
△長オビ付き　△歌詞対訳掲載　△ライナーノート：R. オズボーン (和訳), 長谷川勝英

コンディション

◇ディスク：1)A〜A-/ 点キズわずかにあり，2)A
◇ブックレット：A〜A-/ 白地部分に軽い変色あり
◇プラケース：A-〜B+　◇長オビ：B+〜B/ シワ部分的にあり(強め含む) / 背表紙部分の黄色時部分に軽い色あせあり

録音データ・その他

☆2003. 8 ペーザロ・テアトロ ロッシーニにおけるライヴ録音。(P) エルネスト・パラチオ、(E) ミヒャエル・セベリヒ。
−ロッシーニのフランス移住後に書かれた最後から2番目のオペラ。フランス語、2幕。スートリー＝13世紀初頭。城主のフォルムティエ伯爵が十字軍遠征に出ている中、妹のアデールら女性たちは城で男たちの帰りを待っていた。しかし遠征に出なかったオリー伯爵はアデールを寝取ってしまおうと画策。行者に化けてアデールの相談に乗り、男禁制の城に入り込もうとするが…。−1828年 パリ・オペラ座で初演され、観客の反応はよかったものの、好色なオリーが散々に打ち負かされる内容は、イタリアではモーツァルトの「コシ ファン トゥッテ」と同様にふしだらなものとして非難され、話の内容を変更して上演しなければならなかったとのことです。−曲はシャルル10世の戴冠式用であった前作｢ランスへの旅」が再演されることはないだろうと考えたため、そこから7曲を転用。ロッシーニの天才がいかんなく発揮され、愉悦に満ちた「ランスへの旅」の音楽が別の形で聞ける楽しみがあります。天才的なアイディアとしか言いようのない あの無伴奏14声のコンチェルタートを含む第1幕フィナーレが、ここでも第1幕フィナーレとして転用されているのは当然と言えるでしょう。
−歌手も揃っています。ボンファデッリも素晴らしいのですが、なんといっても当時 新しいロッシーニ・テノールとして世界的に注目されていたフローレスが圧倒的。ロッシーニ歌手として完璧といえるのではないかというような見事な歌唱を聞かせてくれます。−ブックレットには数枚の舞台写真掲載。時代設定は現代に移しているようです。若いフローレスとボンファデッリ (他) は舞台姿も美しい。