モーツァルト 歌曲集　シュヴァルツコップ(S) ギーゼキング(p) （TOCE3051）

曲目・演奏者

●モーツァルト
[1] 「静けさがほほえみながら」K.152， [2]「鳥よ 年ごとに」K.307
[3]「寂しい森の中で」K.308， [4]「かわいい紡ぎ娘」K.531
[5]「ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時」K.520
[6]「夕べの想い」K.523， [7]「子供の遊び」K.598， [8]「老婆」K.517
[9]「かくしごと」K.518， [10]「すみれ」K.476， [11]「魔法使い」K.472
[12]「春のはじめに」K.597， [13]「満足」K.349，[14]「夢のすがた」K.530
[15]「別離の歌」K.519，[16]「クローエに」K.524， [17]「春へのあこがれ」K.596

■エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)　ヴァルター・ギーゼキング(p)

ディスク・データ

CD// 国内盤 {ADD} To−EMI＊TOCE-3051
　発売：95年／定価：1700円／録音：1955年／収録時間：49分
△グランドマスター・シリーズ　△HS-2088リマスター　△歌詞対訳掲載

コンディション

◇ディスク：A-/ 小スリキズ少しあり / 外縁にスリキズ少しあり(小さめ)
◇ブックレット：B+/ ジャケ面背側にシワあり(強め含む) / その他シワ少しあり(強め含む) / 線状の薄汚れ一部にあり / 白地部分に軽い変色あり
◇ケース：B+　◇オビなし
◇バック・インレイ白地部分に軽い変色あり / 背表紙赤色地部分に色あせあり(軽め)

録音データ・その他

☆1955. 4 ロンドン・アビー ロード第1Aスタジオにおける録音。
−1955年4月 オリジナルのステレオ録音。調べてみますと EMI初のステレオ録音は同年2月とのこと。最初期のEMIステレオ録音ですが、きれいな音です。ところでジャケットのシュヴァルツコップは1970年代の姿ではないでしょうか。録音は39歳時、絶頂期のものです。古典時代の歌曲ということで 基本的には抑制的。子供にお話しを聞かせるような風情を感じますが、それでもさすがシュヴァルツコップ、さまざまな感情を豊かに表現しています。そして恋人との別れに際し、怒りと悲しみの感情を歌う [15]では大オペラ歌手の片鱗を聞かせます。−ギーゼキングのピアノは余分なもののない簡潔さ。研ぎ澄まされた感性を感じます。ピアノはモノーラルっぽく聞こえますが、それがギーゼキングの芸術に合っているような気もします。やはりギーゼキングは素晴らしい。
−余談ながら EMI専属であったフルトヴェングラーの死去は1954年11月ですから、あと1年でも元気でいてくれたら少しはステレオ録音が残せたことでしょう。残念です。