マスネ:ドン・キショット プラッソン=OCT; ヴァン・ダム(Bs) ベルガンサ(MS) 他 (EMI・2CD+ CD-ROM)
曲目・演奏者
●マスネ:
「ドン キショット (ドン キホーテ)」全曲
■ジョゼ・ヴァン ダム(Bs:ドン キショット) アラン・フォンダリー(Br:サンチョ・パンサ) テレサ・ベルガンサ(MS:ドゥルシネ) ニコラ・ラヴァンク(T:ジュアン) イザベル・ヴェルネ(S:ペドロ) 他
ミシェル・プラッソン指揮 トゥールーズ・キャピトールo 同cho マルコム・ステュアート(vn) ギュイ・ロゲ(vc) ロバート・ゴンネッラ(org) ヴィチェンテ・プラダル(g)
ディスク・データ
CD// 海外盤 {DDD} EMI*3 09100 2 (2枚組)
発売:10年/録音:1992年/収録時間:68+47分
△ザ ホーム オヴ オペラ・シリーズ △ブックレット付き(14ページ)
△CD-ROM付き (PDFファイル収録 / 仏語詞・英独訳掲載, 英独仏語ライナーノート等掲載)
△ディスク=MADE IN HE EU
コンディション
◇ディスク:1)A-/ 小キズ少しあり,2)A,CD-ROM)A
◇ブックレット:B/ シワ部分的にあり(強め含む) / 内部に薄汚れ少しあり
◇プラケース:B+// バック・インレイ側のフタの開閉緩い
録音データ・その他
☆1992. 6 トゥ−ルーズ・アル- オ- グランにおける録音。(P) エティエンヌ・コラール、(E) ダニエル・ミシェル。
−5幕のオペラ (英雄喜劇)。セルバンテスの小説「ドン キホーテ」を原作とし、フランス語の台本はアンリ・カーン。ロシアの伝説的バス フョードル・シャリアピンを想定して作曲された バスを主役にしたオペラ。1910年 モンテカルロ歌劇場で初演されました。
−物語は14世紀末頃のスペイン。時代遅れの騎士の格好で老馬 ロシュナントに乗るドン キショットは自称 遍歴の騎士。ロバに乗る太っちょの従者 サンチョ・パンサを従えている。一目ぼれした美女ドゥルシネに求愛するも断られるが、「盗まれたネックレスを盗賊から取り返して欲しい」と頼まれ、義憤に駆られるドン キショット。(以上第1幕) ドン キショットとサンチョは盗賊たちを探して山道をさまっている。ドゥルシネへの愛の詩作に余念がないドン キショットをからかうサンチョ。その後 巨大な風車が現れる。それを邪悪な巨人だと思い込んだドン キショットは突撃するが、風車の羽根がズボンに引っかかり、ドン キショットは空高く吊り上げられてしまう。(以上第2幕) ドン キショットは盗賊たちの通り道と思われる場所で待ち伏せする。しかし盗賊たちが現れるとあっさりと捕まってしまう。早く殺してしまおうと騒ぐ盗賊たち。ドン キショットは死を悟り、祈りを捧げると、その毅然とした態度に盗賊の首領は感動。ドン キショットが取り返しに来たというドゥルシネのネックレスを返し、盗賊たちはドン キショットに敬意を表して見送る。(以上第3幕) ドゥルシネの中庭でのパーティー。ドン キショットは取り戻したネックレスを手渡すと、ドゥルシネは大喜び。ドン キショットを抱きしめ、英雄と讃える。ドン キショットはドゥルシネにプロポーズ。ドゥルシネは笑うが、ドン キショットの誠意にいたたまれなくなり、私はあばずれであなたに相応しくないとプロポーズを丁重に断る。ドゥルシネの友人たちがドン キショットをからかうことに怒ったサンチョは主人を必死にかばう。(以上第4幕) 衰弱し切ったドン キショットは森の中で最期を迎えようとしている。ドン キショットはサンチョに与えると約束した「夢の島」について静かに語る。ドゥルシネが歌う声が聞こえてくる幻覚を見ながら、ドン キショットは静かに息を引き取る。
−2回目の入荷にしてすべてを聞くことができましたが、充実した魅力作です。スペイン情緒満載で、親しみやすいメロディ、華麗なオーケストレイション。一方でマスネ晩年の作曲技法の深化が聞かれます。5幕からなりますが、第2, 3, 5幕は短く、特にドン キショットの死を描く第5幕は12分ほどというのも特徴的。全曲には魅力的なアリアがちりばめられていますが、ひとりで長々と歌うということはなく、ドラマの進行を大事にしているのがいい。第1幕、ドン キショットがドゥルシネへ歌うセレナード「星が現れるとき」は、マンドリンの爪弾きと星のきらめきを表す前奏、歌の覚えやすいメロディも魅力的ですが、ジュアンの邪魔が入り、ドゥルシネとの二重唱へと続き、第1幕の最後で再びセレナードが歌われるという具合です。−短い第2幕のフィナーレはドン キショットが風車に挑んで醜態をさらすという有名な場面ですが、この音楽の面白さときたら!切羽詰まった音楽のうちにおかしさが表されてフィナーレを形作っており、前半最大の聞きどころです。第1幕は静かなセレナードで終わりますので、短い第2幕は 実質 第1幕第2場という感じ。その後にセレナードをもとにした間奏曲があることでもそう感じます。−第3幕は盗賊とのシーンで、ドン キショットの祈りの歌「主よ 我が魂を受け取り給え」があります。盗賊の野蛮さをもっと面白く音楽で表すこともできそうですが、そうはせず、ドン キショットの高潔さに盗賊が感動することに焦点が当てられていることに晩年の作風を感じます。−第4幕はスペイン舞曲風の勇壮なオープニング音楽に続いて、遠くから聞こえてくる古いロマンス風の寂しい歌がなんとも美しい。続くはドゥルシネのふたつの歌。寂しい曲調のアリア「愛の日々が過ぎ去ってしまった時」と、ギターを弾いての希望的な歌「愛の喜びだけを思い描こう」。第4幕の前半はスペイン情緒たっぷりです。ネックレス返還、プロポーズ失敗に続き、ドゥルシネがドン キショットの純粋な気持ちを弄んだことを悔い 謝る「わたしはあなたの優しさに胸を痛めています」と、それに続くドゥルシネとドン キショットの美しいニ重唱もいいのですが、第4幕最後に置かれたサンチョのアリア「笑うがいい 哀れな理想家を」は感動的。傷心の主人に客たちが浴びせる冷笑に対するサンチョの怒りです。チェロ独奏による優しく寂しい間奏曲は「ドゥルシネの悲しみ」と呼ばれるとのこと。−そして終幕。静かで美しい死の歌「ドン キショットのモノローグ」。ここもマスネの深化を感じる音楽で、ドゥルシネの歌が聞こえてくるのも感動的。第2幕の大仰で滑稽なフィナーレと対照的で、対になるように作られているのでしょう。サンチョの叫びでオペラは終わりますが、オケによる悲劇的な後奏の中に明るさが混じっていることも絶妙。いろいろな思いが巡ります。
−演奏も素晴らしい。まずもってプラッソン&OCT の華麗で洒脱なオケが見事。ヴァン ダムは夢想の狂人のおかしさを強調しておらず、ベルガンサもドゥルシネのはすっぱな性格を強調していません。ともに音楽的な歌で、それで充分と感じさせます。ただベルガンサの高音に衰えが聞かれること、ヴァン ダムとフォンダリーの声が似ていることは残念な気がしますが、この貴重な録音がなされたことからすると小さな瑕疵でしょう。ラヴァンクのジュアン (ドゥルシネへの求婚者) も好演です。
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