バックハウス(p) カーネギー・ホール・ライヴ集 (ベートーヴェン: ソナタ, 協奏曲 他) (PH10006・2CD)
曲目・演奏者
●[1] ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
[2] 同 : 同 第5番ハ短調 Op.10-1
[3] 同 : 同 第8番ハ短調 Op.13 (悲愴)
[4] 同 : 同 第25番ト長調 Op.79 §
[5] 同 : 同 第17番ニ短調 Op.31-2 (テンペスト)
[6] 同 : 同 第26番 変ホ長調 Op.81a (アデュー)
[7] 同 : 同 第32番ハ短調 Op.111
[8] シューベルト:即興曲 変イ長調 D.935, Op.142-2
[9] シューマン:「なぜ」Op.12-3 (幻想小曲集より)
[10] リスト:「ウィーンの夜会」(シューベルトによるヴァルス・カプリス) 第6番
[11] ブラームス:間奏曲ハ長調 Op.119-3
■ヴィルヘルム・バックハウス(p) [1]グィド・カンテッリ指揮 ニュー ヨークpo
ディスク・データ
CD// 海外盤 {MONO/ ADD} PROFIL (HÄNSSLER)*PH10006 (2枚組)
発売:09年/録音:[3-11]1954, [1,2]56年 全LIVE/収録時間:72+74分
△Manufactured in Germany
コンディション
◇ディスク:1)B+/ 線キズ, 小キズ少しあり / 外縁に強い小キズあり,2)B+〜B/ 小線キズ少しあり, スリキズ少しあり(強め) / 外縁に強い小キズあり; 2枚)動作確認済
◇ブックレット:B+〜B/ シワ部分的にあり(強め含む)
◇プラケース:B+
録音データ・その他
☆[1]1956. 3. 18,[2]1956. 4. 11,[3-11]1954. 3. 30 すべてNY・カーネギー ホールにおけるライヴ録音。
−協奏曲以外は有名なカーネギー ホール・ライヴで、国内盤でもロンドンから発売されていましたが、[2]は含まれていませんでした。[8]以下はアンコール。一方の [1]は LP時代から CETRAなどのイタリアのレーベルから発売されていたもの。この約8ヶ月後 飛行機事故で急逝するカンテッリとの共演です。バックハウスは1958年 DECCAに [1]のセッション録音をおこなっていますので、その1〜2年前の演奏ということになります。セッション録音同様 第3楽章のカデンツァは激情的な自作。
ーバックハウスが無類のテクニックを誇り、難曲も見事にこなして「鍵盤の獅子王」と呼ばれたのは若き日の話。1954年の [3-11]は28年ぶりだったという訪米で喝采を受けた時には70歳時。[DISC-2]の各曲ではミスタッチが散見されますが、それでも老いてもなお正確で清潔なタッチ、硬質な音とフォルテの力強さとパワー (しかも音は濁らない!) には感嘆させられます。そしてなによりも想像よりも大胆なテンポ設定 ([4]両端楽章の快速など)、あちらこちらで聞かれるアゴーギクを含むライヴの燃焼が素晴らしい。1960年代のステレオ・セッション録音とはやはり音楽の勢いが違います。このライヴがロンドンから何度も発売されていたわけが判った気がしました。セッション録音とは異なるバックハウスの本当の演奏が聞けるわけです。−なお [3]「悲愴」第1楽章の導入部がテンポが速めであっさりとしているのは5年後のセッション録音も同様でした。しかしフォルテの力強さが全く異なっています。
−アンコールではまるでサロンのような雰囲気になるのもいい。[9]の前に観客の掛け声が聞こえますが、最初は「ブラームス」(を弾いてほしい) と言っているように聞こえますが、後に聞こえる声はよくわかりません。
ーブックレットにバックハウスが書いた書が掲載されていますが、NY1956年とは関係なく、1956年7月 オーストリア・バート ガスタインで書いたもののよう。シラーとゲーテの一節が書かれているようです。
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