ファリャの歴史的録音集 (SP録音とライヴ録音) ALMAVIVA*DS0121 (4CD)
↑ 画像3のブックレットは裏表紙. 表紙は紙箱の表紙と同デザインでしたので 裏表紙にしました
曲目
●ファリャ:
[1] アンダルシアのセレナータ, [2]「お前の黒い瞳」
[3] 4つのスペイン小品 (p)〔1. アラゴネーザ,2. クバーナ,3. 高地の歌,4. アンダルーサ〕
[4] 7つのスペイン民謡 (S, p)
[5] コルドバへのソネット (S, p)
[6] クラヴサン協奏曲 (cemb, fl, ob, cl, vn, vc)
[7]「プシシェ」(MS, fl, hp, vn, va, vc)
[8] ベティカ幻想曲 (アンダルシア幻想曲) (p)
[9]「恋は魔術師」より 鬼火の歌 (S, p)
[10,11]「 同 」より 悲恋の歌,鬼火の歌 (S, Orc)
[12]「 同 」より 恋の戯れの踊り (S, Orc) ¹§
[13]「恋は魔術師」バレエ全曲 (Orc, S)
[14]「スペインの庭の夜」(p, Orc)
[15] 7つのスペイン民謡 (S, p)
[16-19] 同 より「ホタ」4種類の演奏 ²§
[20]「ペドロ親方の人形芝居」(S, T, Br, cemb, Orc)
[21]「三角帽子」組曲第1番,同 第2番 (Orc)
[22] 讃歌 (Orc) ³§₄
[23] 讃歌「ドビュッシーのトンボー」(g)
[24]「はかなき人生」管弦楽組曲
[25]「鬼火」(Orc)
演奏者
■[1]アントニア・メルセ(カスタネット) オケ伴奏
[2]エルビーラ・デ イダルゴ(S) オケ伴奏 [3]レオポルド・ケロル(p)
[4,5,9]マリア・バリエントス(S) マヌエル・デ ファリャ(p)
[6] M. デ ファリャ(cemb) マルセル・モイーズ(fl) ジョルジュ・ボノー(ob) エミール・グードー(cl) モーリス・ダリュー(vn) オーギュスト・クルケ(vc)
[7]レイラ・ベン・セディラ(S) ピエール・ジャメ器楽五重奏団 [8]マルク・ハンブルク(p)
[10,11,15]コンチータ・スペルビア(S) オケ伴奏 [15]フランク・マーシャル(p)
[12]ニノン・ヴァラン(S) オケ伴奏
[13,14]エルネスト・アルフテル指揮 セビリア室内o コンチータ・ベラスケス(S) [14]マヌエル・ナバロ(p)
[16]ファン・ガルシア(T) ジュゼップ・サバテール(p) [17]コンチータ・バディーア(T) O. コラチェッリ(p) [18]ミゲル・フレータ(T) ピアノ伴奏 [19]ルクレチア・ボーリ(S) ジョージ・コープランド(p)
[20]ホセ・マリア・イゲロ(T:親方) ペドロ・ファレス(Br:ドン キホーテ) イサベル・ペナゴス(S:少年) ヘノベーバ・ガルベス(cemb) エルネスト・アルフテル指揮 スペイン放送so (RTVE)
[21,22]アタウルフォ・アルヘンタ指揮 スペイン国立o
[23]アンドレアス・セゴビア(g)
[24]ピラール・ローレンガー(S:サルー) エンリケ・ガルシア・アセンシオ指揮 スペイン放送so 同cho
[25]アントニ・ロス・マルバ指揮 スペイン放送so
ディスク・データ
CD// 海外盤 {MONO, STE} ALMAVIVA*DS-0121 (4枚組)
発売:96年/録音:[1-19]1923〜42年 / [20-25]1956〜76年LIVE/収録時間:75+75+65+69分
△紙箱付き(厚さ2.7センチ) △大判ブックレット付き(48ページ) △歌詞掲載なし
コンディション
◇ディスク:1)A-〜B+/ 小線キズ, 小キズ, 点キズ少しあり,2)A-〜B+/ 小キズ, 小スリキズ少しあり,3)A-/ 小キズ少しあり・外縁にも少しあり,4)A-〜B+/ 小キズ, 点キズ少しあり (線状の蒸着ムラ少しあり)
◇ブックレット:A-/ 裏表紙小口側角に極小傷み(ハゲ)あり / 白地部分に変色あり(軽め)
◇プラケース:B+ ◇紙箱:B+〜B/ 線キズ部分的にあり / 端・角部分的に傷み, 小ハゲあり / 表紙下辺付近に横直線状のヘコミ線あり
録音データ・その他
☆[8]1923,[2]1926,[12]1927,[4]1928, 30,[15]1928〜30,[18]1929,[5,6,9-11,13,14]1930,[1,16]1931,[3]1936,[19]1937,[17]1940,[7]1942年 以上SP用録音 / [20]1966. 11 20 マドリード・サルスエラ劇場,[21,22]1956. 10. 21 マドリード音楽宮,[23]1953年 グラナダ音楽・舞踏祭,[24]1972. 10. 22 マドリード・パラシオ デ コングレソス,[25]1976. 6. 5 マドリード・テアトロ レラルにおけるライヴ録音。
−[DISC-1,2] ファリャ生前のSP録音と、[DISC-3,4] 1956〜76年のライヴ録音を集めた貴重なアルバム。また単に貴重なだけではなく、演奏、音も概してよく、聞きごたえある 素晴らしいアルバムです。
ー[1]はvn&pのための曲ですが、なんとオケ伴奏付きのカスタネット独奏。アントニア・メルセ (通称: ラ アルヘンティナ) はアルゼンチン生まれのスペインの舞踊家とのこと (1890- 1936)。アルベニス、ファリャ、グラナドスなどの曲をダンスに取り入れ、パリを拠点に活躍。現代的なスペイン舞踊の確立、ソロリサイタル形式の開拓、スペイン民俗舞踊の芸術化に功績があった偉大な舞踏家とのことです。カスタネット演奏 素晴らしい。−アルフテル、アルヘンタなど有名な演奏家とともに、よく知らない歌手の歌が多いですが、調べてみるとやはり戦前に活躍した有名な歌手のよう。[2]のデ イダルゴ (1891- 1980) はスペインを代表するコロラトゥーラ・ソプラノであったようですが、現代ではマリア・カラスの師として有名な人です。−また面白いのは、戦前の高い声がきれいに出せるだけの白痴的な歌ではなく、みな感情豊かな歌唱であること。スペイン民謡を生かした歌ということで、オペラや芸術歌曲とは別ということなのでしょう。
ーなお [15]スペルビアによる7つのスペイン民謡と、[16-19]4人の歌手による第4曲「ホタ」、便宜的にそう書きましたが、実際はスペルビアの「ホタ」の後に4種類の「ホタ」が収録され、その後 スペルビアの第5〜7曲がくるという形で収録されています。
ー[24]「はかなき人生」は「管弦楽組曲」(約33分) と書かれており、確かに管弦楽曲、合唱が多いですが 抜粋演奏で、ローレンガー (サルー) の歌もあり、パコ (歌手名不記載) の歌も少しだけ含まれます。最後 有名なスペイン舞曲第1番の後に 独唱の形にしたサルーの絶望の歌があり、演奏は終わります。いかにもスペインの血がたぎるのを思わせるパッショネイトな演奏で、またローレンガーが素晴らしい。
ー最後に置かれた [25]「鬼火 (Fuego fatuo)」という管弦楽作品 (約33分) を知りませんでしたが、ショパンのワルツ第8番の管弦楽曲編曲で始まり 驚きました。ファリャもショパンをもとにしたバレエ音楽を書いたのかと思いきや、ショパンの曲を使ったオペラを考えていたとのこと。しかし劇場から断られ、未完に終わったようです。AIによると (あくまでAIの答えですが)、第1幕と第3幕のオーケストレーションを完成させた とありますので、それを再構成して演奏しているのかもしれません。オペラは 2027年に世界初演されることが決まったともあります。ともかくスペイン情緒満載のアルバムの最後にいかにもロマンティックな音楽が収められているのもまた一興です。
ー[20]以降の曲には細かいトラックが切られていないのは残念なところ ([23]は小曲ですが)。
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