JシュトラウスII:こうもり カラヤン=OWSO; ヴェヒター(Br) ギューデン(S) 他 /L (RCA・3CD)

メイン画像:JシュトラウスII:こうもり カラヤン=OWSO; ヴェヒター(Br) ギューデン(S) 他 /L (RCA・3CD)ジャケット写真

商品番号:7432161949

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曲目・演奏者

●J. シュトラウスII:
「こうもり」全曲

■エバーハルト・ヴェヒター(Br:アイゼンシュタイン) ヒルデ・ギューデン(S:ロザリンデ) リタ・シュトライヒ(S:アデーレ) ゲアハルト・シュトルツェ(T:オルロフスキー) ジュゼッペ・ザンピエーリ(T:アルフレート) ヴァルター・ベリー(Br:ファルケ) エーリヒ・クンツ(Br:フランク) ヨーゼフ・マインラート(Na:フロッシュ) 他
 ヘルベルト・フォン カラヤン指揮 ウィーン国立歌劇場o 同cho

ディスク・データ

CD// 海外盤 {MONO/ ADD} RCA*74321 61949 2 (3枚組)
 発売:99年/録音:1960年LIVE/収録時間:55+77+40分
△歌詞掲載なし △ディスク=Made in the EU

コンディション

◇ディスク:1)A-/ 小スリキズ少しあり,2)B/ スリキズ部分的にあり(横方向含む / 強め含む*動作確認済),3)A-/ 点キズ少しあり / 外縁にスリキズ少しあり(強め)
◇ブックレット:B+/ 裏表紙小口側上角付近に強めのシワあり(内部に影響)
◇プラケース:B+
◇バック・インレイ部分的にシワあり(強め), 小さな汚れあり

録音データ・その他

☆1960. 12. 31 ウィーン国立歌劇場におけるライヴ録音。ORFによる録音。モノーラルながら広がりがあり音質良好。
−1960年の大晦日ライヴ。ブックレット内には数枚の舞台写真が掲載されていますが、カーテンコールで歌手たちが「1961年おめでとう」(“1961” しか文字が見えませんが) と書かれた横断幕を持っている写真があります。お祭り気分の公演で、ガラ・ガラフォーマンスにジュゼッペ・ディ ステファノが登場。クンツの「辻馬車の歌」のあと、「オー ソレ ミオ」とレハールの「君はわが心のすべて」(「微笑みの国」 より) を披露し、大喝采を受けています。続いてバレエが披露され、ポルカ シュネル「観光列車」などが演奏されています。
−演奏も素晴らしい。私は若き日、まだこのORF音源の正規盤が発売される前、イタリアfoyerの非正規盤で聞き、なんと素晴らしい演奏かと興奮。「こうもり」で最も好きな演奏となりました。音は団子で悪かったですが、パワーがあり、この正規録音を聞いた時、鮮明になった代わりに迫力がなくなったと感じたのを鮮明に覚えています。しかし慣れるとこれで充分で、foyer盤のほうがよかったなどとは全く思いません。
−喜劇的表現がうまく、感情豊かなヴェヒターは、プライとともにアイゼンシュタインははまり役と言っていいでしょう。バリトンがこの役を歌う場合、テノールでは出せる音を下げて歌わないといけないことは少しひっかかる点ではありますが、私はそれでもやはりバリトンで歌われる方が好き。そして “ミス・ウィーン” (と呼んでいるのは私だけかもしれませんが)、甘くとろけるような、色っぽく可愛いギューデン。ギューデンが好きという人をほとんど聞いたことがなく、またその昔 ブログ上で付き合っていたオペラ・ファンが「ギューデンを好きというのはちょっとはばかれますが…」と書かれていることから、自分の好みを疑ったことがありましたが、それから長い年月が経ってもやはり好きであるという気持ちは変わりません。声楽的にもしっかりしており、高音も細くならず潤いがあり、もちろんオペレッタ流に歌い崩しをしているわけでもない。好きにならずにいらりょうか、という感じです。カラヤンの旧盤でもアルフレートを歌っていたザンピエーリのロブストな歌も面白い。またベリー、クンツと、昔は歌手であると同時に “芸人” であった歌手が多かったことかとため息が出ます。そしてそして、シュトルツェ! このミーメやローゲなどの妖怪役が得意だった超性格派テノールが奇人オルロフスキーを怪演。皆で歌う場面でシュトルツェの声がひとり際立って聞こえることも驚きです。やはりシュトルツェはスゴい歌手でした。
−ただ台詞が長いことはドイツ語が分からない聞き手にとっては辛いところ…。特に観客の笑いが起こっているところはもどかしい。ただその場面でよく使われる笑いもありますし、またチラッと聞こえてくる単語で想像することができる部分もあります。さらにアルフレートがオペラ・アリアを歌う場面を聞き逃すのはもったいない。特に第1幕、ロザンリンデとのデートを取り付けた場面で「トスカ」第2幕 カヴァラドッシの「勝利だ!」と叫ぶ歌を歌い、拍手喝さいを受けています。−第3幕でフロッシュを演じるのはオーストリアの有名な喜劇俳優 マインラート (1913- 1996)。1984年 コヴェント・ガーデン、ドミンゴ指揮の「こうもり」での映像作品でも同役を演じ、イギリスでも爆笑をさらっていましたのでご存知のかたも少なくないことでしょう。その映像で、第3幕 アルフレートが「コヴェント・ガーデンの歌手だ」というと、フロッシュが「かわいそうに」と言ってお金を恵んでやるという笑いがありましたが、ここでもやっているようです。−大いなる愛着を感じる録音です。スマホの翻訳機能が いつかこの早口のやり取りを訳せるようになればいいのですが。

商品番号:7432161949

  • 通常価格:1,800円(内税)
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