▽ベートーヴェン:交響曲全集 ベーム=WP 他 (F00G29056・6CD)
曲目・演奏者
●ベートーヴェン:
[1] 交響曲第1番 Op.21
[2] 同 第2番 Op.36 §
[3] 同 第3番 Op.55 (エロイカ) §
[4] 同 第4番 Op.60
[5] 同 第5番 Op.67 §
[6] 同 第6番 Op.68 (パストラーレ) §
[7] 同 第7番 Op.92
[8] 同 第8番 Op.93 §
[8] 同 第9番 Op.125 (コラール)
■カール・ベーム指揮 ウィーンpo [9]ウィーン国立歌劇場cho(員) ギネス・ジョーンズ(S) タティアナ・トロヤノス(A) ジェス・トーマス(T) カール・リッダーブッシュ(Bs)
ディスク・データ
CD// 国内盤 {ADD} Po−DG*F00G 29056〜61 (6枚組)
発売:89年/定価:11330円/録音:1970〜72年/収録時間:63+49+70+45+64+72分
△紙箱付き(▽厚さ5.7センチ) / セットものディスクケース2点収納 △長オビ付き
△大判ブックレット付き(16ページ) △[9]歌詞対訳掲載 △ライナーノート:門馬直美
コンディション
◇ディスク:1-3)A,4)A-〜B+/ スリキズ少しあり(横方向 / 強め*動作確認済),5)A〜A-/ 外縁に小キズわずかにあり,6)B+/ 小スリキズ少しあり(強め含む*動作確認済)
◇ブックレット:A-〜B+/ シワ少しあり(強め) / 白地部分に軽い変色あり
◇プラケース:2点)B+ ◇紙箱:A-/ 小キズ少しあり
◇長オビ:B+/ シワ, 線キズ部分的にあり / 背表紙部分の黄色地に色あせあり, その他部分にも少しあり
録音データ・その他
※当商品は厚さの関係でゆうパックでの発送となります。
☆[1-4,7,8]1972. 9,[6]1971. 5 以上ムジークフェラインザール,[9]ジメリンガー ホーフ (以上ウィーン) における録音。(D) ヴォルフガング・ローゼ,(E) ギュンター・ヘルマンス。
−[1,2,4,6]はベーム唯一の正規録音。一部は単売されていたものの、全集としてはこれが国内初CD化であったものです。
−ベーム76〜78歳時の録音。ベームは1981年8月に亡くなっていますので、最晩年の演奏であったかとちょっと意外な気もしました。部分的に聞いた限りでは、ゆったりとしたテンポ、律儀なリズム感、どっしりとした頑固一徹な指揮。しかし音楽は老いていないどころか、武骨な力強さとともに白熱もあり、音楽は生きています。第5番がこれほど充実した演奏であるとは思ってもみませんでした。一方で丁寧な歌いぶりによる抒情的な美しさの強調も特徴的で、ベームが晩年に到達した円熟と清澄な世界という気がします。この全集の成功はウィーン・フィルのメロウで豊潤なサウンドとともに、ベームとウィーン・フィルの長い付き合いとウィーン・フィルのベームに対する尊敬、そしてウィーン・フィルの大いなる自主性と雄弁さが大きくものを言っていることでしょう。
−スリキズの再生確認で最初に第6番を聞いたのですが、美しく充実した演奏にホレボレしました。そういえばかつてこの全集の中で第6番が最も評判がよかったことを思い出しました。ゆったりとしたテンポによる演奏ですが、特に第2楽章はワルター&WPの戦前の夢のような演奏が戦後に蘇ったかのようと感じました。その管楽器の美しさたるや。フルートはシュルツ、クラリネットはプリンツでしょうか。まさに鳥の鳴き声のようなオーボエもチャーミングそのもの。これはレーマイヤー? 第4楽章の「嵐」では充分に切迫感を表現しており、また続く終楽章の高揚感に満ちた幸福感がまた格別です。この楽章では弦楽部、とりわけヴァイオリン部のヴォリュームとその洗練に圧倒される思いがしますが、弱音で奏するきかせどころなどでムード音楽風にエコー効果を付加しているような気がしてならないのですが…。もしそうなら蛇足のような気がします。とはいえ、ワルター&WP、ジンマン&トーンハレ管とともにこの曲の最も好きな演奏のひとつと今さらながら認識するに至りました。−ちなみに第1楽章提示部リピート実施。
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